シーン…
重い足取りで大好きなソファーにむかった
ソファーには規則正しい呼吸をしながら眠るロボロがいた
と、踵を返そうとした瞬間腕を引っ張られバランスを崩してしまった
ぼふっ
どういう状況かというと、後ろから抱き締めれる形でソファーに寝ている…
自身の体に普段よりも世話しなく心音が響いた…
顔に身体中の体温が集中してくる感覚がした
私は、ボソッと呟いた…はず…なのに
驚いて顔だけ後ろに向けると…
そこには頬を赤く染め、光を浴び輝いた熱い瞳でこちらを見つめる1人の男がいた…
その熱い瞳に心音は早まるばかり…
まるでこれから起こることへの始まりを知らせるように…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!