第26話

🫧Murder on D Street
1,946
2022/10/14 15:25



@ 中島敦side




江 戸 川 乱 歩
犯人は君だ


困った顔をした彼 。


江 戸 川 乱 歩
杉本巡査
ï¹£
は ?
中 島 敦
…乱歩さん…… ?
ï¹£
はは 、杉本巡査は俺の部下だぞ ?
江 戸 川 乱 歩
杉本巡査が彼女を殺した
またまた箕浦刑事が怒鳴った 。
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莫迦言え .ᐟ.ᐟ
ï¹£
大体こンな近くに都合良く犯人が居る等
乱歩は食い気味に言った 。
江 戸 川 乱 歩
犯人だからこそ捜査現場に居たがる
江 戸 川 乱 歩
其れに云わなかったっけ ?
ï¹£
?
江 戸 川 乱 歩
“何処に証拠が有るかも判る”って…
乱歩は左手を差し出し 、小首を傾げた 。
江 戸 川 乱 歩
拳銃貸して ?
杉本巡査は口をあんぐりと開けて驚いていた 。


杉本巡査の顔色は焦りから少し汗ばんでいた 。


其れに慌てようが凄い 。
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ば 、莫迦言わないで下さい
ï¹£
一般人に官給の拳銃を渡したら減俸じゃすみませんよ !?
ï¹£
何を言い出すかと思えば 、探偵って奴は口先だけの阿呆なのか
乱歩は微笑みながら言う 。
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其の拳銃を調べて何も出て来なければ僕は口先だけの阿呆って事になる
ふんッ 、貴様の舌先三寸はもう沢山だ
刑事は振り向き 、巡査に言い放った 。
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杉本

“ 見 せ て や れ ”
ï¹£
ですが……
ï¹£
此処迄吠えたンだ 、納得すれば大人しく帰るだろう
ï¹£
時間を無駄にする訳にはいかん 、銃を見せてやれ
微動だにしない杉本巡査 。


目を伏せて俯いている 。
ï¹£
おい 、どうした杉本 ?
動けない杉本に追い打ちをかける乱歩 。
江 戸 川 乱 歩
幾ら此街でも素人が銃弾を補充するのは容易じゃない
江 戸 川 乱 歩
官給品の銃であれば尚更だ
流石の刑事も焦りを見せた 。
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何を黙ってる杉本 !?
江 戸 川 乱 歩
彼は懸命に考えている最中だよ 、使ってしまった三発分の銃弾についてどう言い訳するかをね
杉本はもう 、動揺を隠せずに居た 。


此処迄的確に当てられてしまったのだ 。


刑事は否定しろと叫ぶ 。
ï¹£
杉本 、お前が犯人の筈が無い .ᐟ.ᐟ
杉本は銃をホルスタ﹣から取り出そうとした 。
ï¹£
そうだ杉本__
しかし 、同時に撃鉄を起こそうとしている 。

※ 撃鉄 _ 弾丸を発射させる為に雷管を強打する部分 。うちがね 。
太 宰 治
まずい…
太宰も敦も目を見開いた 。
ï¹£
くッ .ᐟ.ᐟ
必死の形相で銃を構えて 、カタカタと震える 。


歪んだ顔は狂気に満ちており 、もう元の顔は無かった 。
太 宰 治
敦君 、行けッ .ᐟ
と 、敦の背中を押した太宰 。


敦は其の勢いで飛び出した 。
中 島 敦
ええッ !?
ï¹£
杉本オォォォォォォォ .ᐟ.ᐟ




@ 有栖川あなたside






目が覚めると 、ベッドに寝かされていた 。


黒薔薇の浮かぶ空間に有栖は直ぐに分かった 。


 此 処 、 は … 闇 の 国 …… 。


視線だけを動かし 、未だ動かない頭を必死に回す 。
有 栖 川 あなた
…っ 、猫 ?
紫の猫が布団に乗っかって来た 。


ずしりと重みがお腹に来る 。
有 栖 川 あなた
お 、重っ …
ï¹£
失礼だにゃあ 、儂の愛くるしいボディに癒されろ阿呆め
お腹に乗った丸いデブ猫の相手をする 。
有 栖 川 あなた
チェシャ猫 、私来て何時間 ?
ï¹£
んぅっと 、3時間半位じゃのぅ
有 栖 川 あなた
有難う
ï¹£
アリスがヘマをするとは 、珍しい事も有る
有 栖 川 あなた
私強い訳じゃ無いもの…
三日月型の瞳と目が合う 。


ケバケバの尻尾で有栖のお腹をぺちんぺちん 、と叩いていた 。


軽く三桁いってそうな年齢の猫 。


彼は有栖を孫の様に可愛がり 、割と常識の通じる猫だった 。
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ハンプティダンプティが真っ白になってアリスを運んで来てくれたンじゃ
ï¹£
否 、彼奴は元々真っ白卵だったのぅ
右足で口を覆い 、裂けたような口で歯を出して笑った 。
有 栖 川 あなた
貴方其の笑い方怖い
す ん っ 、、、


チェシャ猫は瞳孔をキュッと細くすると真顔になる 。
有 栖 川 あなた
……気にしてたの ?
ï¹£
気にしとるわい
有 栖 川 あなた
拗ねないで頂戴…
ï¹£
拗ねてないわ






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