@ 中島敦side
ぴ し ゃ り 。
太宰は巡査の言葉をそこで止めた 。
無表情で 、何を考えているのかも判らない 。
淡々と述べる太宰 。
敦は衝撃の余り 、声をもらした 。
目を見開いて口に手を添えている 。
だが巡査は不服そうに言った 。
つまり 、
その言葉の続きを箕浦刑事が綴った 。
しんみりとした重々しい空気の中 、乱歩の声が響いた 。
楽しそうな乱歩に箕浦は怒鳴った 。
乱歩は呆れた様に言葉を吐き捨てた 。
二人は正反対の空気を纏っている 。
“ 異 能 力 者 だ か ら ね ”
@ 有栖川あなたside
東第四倉庫 。
どうやら倉庫の近くの川から出て来た 。
… 前 も 川 か ら 出 た な あ …… 。
そんな事を考えて空中に居ると芥川の小脇に抱えられ 、
黒の外套 、羅生門で川底を蹴ると2人は地面まで跳ね上がった 。
偶に変な場所へ飛ばされてしまうのだ 。
不気味な程人の気配を感じられない 。
物音 、機械音 、鼓動 、雰囲気 、風 …… 。
ダ ッ ッ .ᐟ.ᐟ
有栖のみ走り出した 。
ホルスタ﹣から銃を抜き 、安全装置を取り外す 。
直ぐに物陰へ隠れ銃を構えた 。
直ぐに先居た場所へ向かって銃弾が撃ち込まれる 。
空間断絶で弾は彼に当たっていない 。
手持ちの鏡に銃を持つ右手を突っ込むと 、引き金を引いた 。
窓硝子から銃弾が飛び 、各個人の頭を貫いた 。
確実に死ンだ 。
立ち上がると倉庫内に入った 。
n e x t ⇒
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!