@ 中島敦side
オフィスの片付けをしている一同 。
あ の 武 闘 派 集 団 、黒 蜥 蜴 を 倒 す な ン て … 探 偵 社 、恐 る べ し 。
皆が働いている中 、江戸川乱歩はラムネの中にあるビ﹣玉を転がして遊んでいた 。
ビ﹣玉 …… ?
その様子を見ていた敦は困り顔で尋ねた 。
デスク上から飛び降りる乱歩 。
口角を上げて楽しそうにしている 。
乱歩は自慢げに語る 。
敦はただただ 、無言で見ているだけだった 。
ふんす 、と胸を叩いて見せる乱歩 。
無言で見詰めていた敦に国木田は声をかけた 。
乱歩は不思議そうにした 。
…… ?
じ ゃ あ 僕 は 何 を … ?
乱歩は人差し指で帽子をクイッと上にあげると笑った 。
は あ ぁ … 。
@ 有栖川あなたside
太宰が去り 、一人珈琲を見詰めていた 。
美 し い 人 。
どンなにあの人が歌劇団や舞台舞台ファンだったとしても 、
あの様な言葉は迚 、嬉しくてたまらなかった 。
邪険にされたり 、幻滅されたり 、その様な事が有れば…… 。
そう考えてしまうと有栖は次会う日が怖くなった 。
私 の 住 む 国 は 闇 だ か ら 。
有栖は珈琲を一口飲むと再び本を開いた 。
n e x t ⇒
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。