第28話

✡ 黒ずくめの男 ✡
304
2018/04/18 13:32
その日の夜、
夢璃愛さんとのお話を終え
部屋に戻る途中

司)あ、お嬢様との
お話終わったんだね

貴)司?どうしてここに

司)屋敷の散歩
泊まれるなんて滅多にないからね

貴)変にうろついて一ノ瀬さんに
怒られないでね?

司)なら、散歩付き合ってよ

貴)え〜、いいけど(笑)

司)あ、中庭行こうよ

貴)いいよ

ー中庭ー

貴)フゥ、涼し〜

司)ここは星綺麗なんだね〜

貴)まぁ、山の上だもん(笑)

司)だね〜(笑)

貴)おろ?誰か来たみたい

司)ただのお客様じゃないね
やっぱり俺達の主人は大変だ

貴)私今刀ないんだけど

司)俺だって武器ないよ

貴)え、どうすんのよ

司)ん〜まぁ、なんとかなるよ

貴)はぁ、知らないからね

司)はいはい(笑)

ー裏門ー

貴)どちら様ですか?

『こんばんわ、プリンセス』

貴)??

裏門にいたそいつは
真っ黒な服に身を包んだ男が
私を見てニヤリと笑った

司)どちら様〜?
旦那様はもう就寝している
時間でしてね
明るい時間に出直してください

司は私を後ろに隠すように前に立った

『諏訪部憂に用はないよ』

司)はて、なら何をしにここへ?

『そうだね、』

シュッ

司)危ないッッ

ドサッ

男は私達に向けてナイフを
投げてきた、私は司に助けられ
一緒に倒れた

『反射神経はいいんだね』

貴)貴方、何者?

『桜色のプリンセス』

貴)ッッ、

『貴族に両親を殺され
殺した奴らに追われている』

貴)なんでそれを、

私とアイツらしか知らないはず、

『まぁ、今日は邪魔者がいるから
帰らせてもらうね』

司)おい!

『なんだい』

司)何もんなんだ

『それは、まだ知らなくていいよ
それではプリンセスまた会いにきます』

貴)、

そして男は消えていった

司)あなた大丈夫?

貴)私は大丈夫だけど、
司は怪我してる. . .

司)こんくらい大丈夫だよ

貴)手当しないと
バイ菌入ったら大変だよ?
人間なんてちっちゃな菌で
ぽっくり行くこともあるんだから

司)怖い事言うね(笑)

貴)早く!

ー部屋ー

貴)ふぅ、終わり

司)そんな慌てるほどじゃないのに

貴)もし、あのナイフに
毒が塗られてたら?

司)え?

貴)相手はプロだよ?
何をしてるかなんてわからないんだから
それに、手遅れになったら
死んじゃうんだからね

司)そうだね、ごめん

貴)ううん、いいの
手当はしたし!毒も大丈夫みたい

司)ねぇ、さっきの話

貴)さっき?

司)両親が殺されたって

貴)あ〜、覚えてたか、
ん〜まぁ、また今度ね

司)わかった
俺の事も頼れよ

貴)ありがと

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