第37話

✡ 彼女からの手紙 ✡
264
2018/05/27 13:26
司)ッッ. . .

憂)きっと何かあったんでしょう
彼女はあまり自分の事は
話さない子だったから
私達も変化に気付けずこうなってしまった

彼)司、何か知ってるのか?

夢)司?

司)まさか、こんな早く
出て行くと思わなかったあなたは
昨日、今日の夜に屋敷を出るって
言ってたから、

憂)何があったか教えてください

司)あなたから手紙を預かっています
この白い手紙は諏訪部様達に
宛てたものだと思います

憂)手紙、

司から受け取った手紙を
旦那様が読み終えると
静かに俺に渡した

これは、きっと読めって事だろう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

メイリン姉さん、碧華、広
一ノ瀬さん、旦那様へ

この手紙を読んでいるという事は
私はこの屋敷にいないという事ですね
身勝手な私を許してとは言いません

私がここにいると、皆さんを
傷付けてしまうから
ここを出て行くことにしました

私の知っている事は司が
知っています
すべてを知っていた上で隠していた
司を責めないでください
私がお願いした事なんです

追われ身だった私を拾ってくれて、
家族にしてくれて、
笑ってくれてありがとうございます

きっと、私はここに帰ることは
ないでしょう
自分勝手をした上で帰れるとは
思っていません

なので、私の事は忘れてください
今までお世話になりました

ちゃんと恩返しを出来なかった事を
お許しください

さようなら

あなたより

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

司)前に、ここに泊まらせて
もらった時の夜、あなたと
中庭を散歩していたんです、

それから、司は自分が知る限りの事を
すべて話してくれた

あなたな黒ずくめの男に
狙われていた事

その男の雇い主はあなたの両親を
殺した奴だって事

そいつの名前は遠山幸太郎

司)昨日、あなたはここを出て
逃げるんじゃなくて
遠山を殺しに行くと言ってました

夢)そう、

彼)行かないと. . .

気付けば声に出てしまっていた

憂)彼方

彼)はい、

憂)俺も気持ちはわかる
だけど、今彼方が言っても何も出来ない
そうだろ?

彼)ッッ、

バンッ

碧)お話中失礼します、!!

憂)どうしたの?

碧)あなたを知っているという
真っ黒な服を着た男が
お話をしたいと

彼)、!?

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