第34話

✡ 白とピンクの手紙 ✡
282
2018/05/24 13:39
夢)あなたさん!

貴)夢璃愛さん!
お久しぶりです

司)あなた〜

貴)司!ちょっと
話したい事があるんだけどいいかな?

司)俺に?お嬢様、

夢)いいわよ?
私はメイリンさんと碧華さんと
お話してるわ
ちゃんと話聞いてあげて?

貴)夢璃愛さん、

司が隣に来るまで
1人で周りは敵ばかりの孤独の中
生きてきた彼女は周りを見て
小さな変化にすぐ気付ける
リーダーになるには最適な人だ

司)わかりました
じゃああなたどこで話す?

貴)使ってない客室でもいい?

司)いいよ、行こ?

〜客室〜

司)何があったの?

貴)私、ここを出て行こうと思うの

司)え、?どうして?

貴)ここにいたら彼方さんや
旦那様達が危険にさらされるから
みんなを傷付ける前にここを
出て行こうと思うの

司)この前の男?

貴)うん、アイツは私の家族を
殺した奴が雇った殺し屋なの
まぁ、それはこの前聞いてたと思うけど

司)聞いたけど

貴)昨日、私を狙った奴が
この屋敷に銃弾を撃ち込んだの

司)怪我は、!?

貴)大丈夫、でもこのまま
私がここにいたら
いつかみんなを傷付けてしまう
だから、

司)なら、うちに来い

貴)え?

司)ここが危ないなら
うちに来ればいい

貴)ううん、司や夢璃愛さんまで
巻き込みたくない

司)ここを出てどうする?
永遠に逃げ続けるのか?

貴)ううん、そんな事しない
私はもう逃げない

司)まさか、

貴)ここを出たら私は
遠山とケリをつける

司)相手は1人じゃないんだろ!?
無茶だ、!

貴)無茶でもやる
私が勝っても負けても
みんなには迷惑はかけない

司)そういう事じゃないんだよ、

貴)ごめんね

司)俺も行く、
俺がお前を守るから. . .

貴)司には夢璃愛さんがいる
私のために怪我をしないで
死ぬかもしれないのよ?
死んでしまったら意味がない

司)もう、決めたのか?

貴)うん、ごめんね

司). . .わかったよ、

貴)司ならそう言ってくれると思ったよ
ありがとう、ごめんね

司)絶対、帰って来いよ

貴)それは、約束出来ないよ

司)ッッ. . .

貴)司にこの事を話したのは
頼みたい事があったからなの

司)頼みたい事?

貴)そう、この手紙を
私が行った時、広に渡して欲しいの

私は司に白い手紙と
薄いピンク色の手紙を託した

司)いつ行くの?

貴)そうね、明日にでも行こうかな
今日は最後の日だからみんなに
こんな私を家族に、友達にしてくれた
お礼をしようと思うの

司)遠山の居場所はわかってるの?

貴)もちろん
遠山はお父様が使えてた貴族
私も何度か行ったことあるの

司)そっか. . .

貴)じゃあ、戻ろ?
やりたい事、いっぱいあるの

司)そうだね. . .

司、ごめんなさい
貴方には少し重い荷物を持たせちゃって

でも、知りたい事があるの
なんで、お父様とお母様を殺したのか
私、何も知らないの. . .

貴)ごめんなさい. . .

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