第6話

本当の友達
3,906
2020/07/02 15:48
あなた
あなた
えっ。
孤爪研磨
孤爪研磨
だから俺達がいるでしょ?
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
そうだぞ。あなたちゃん!
本当の友達…神様がくれたのかな?烏野の人達も優しかったけど、音駒の人達はなんか…なんて言い表せばいいのか…好き?



とにかく今居たい場所は音駒だ。
あなた
あなた
ほんとに…ほんとですか…ポロポロ
孤爪研磨
孤爪研磨
うん。
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
わわっ。泣いたらせっかくの可愛い顔が台無し。
あなた
あなた
グスンっっ…
ありがとポロホロございますっ…


本当に嬉しかった。そんなことを行ってくれる人がこの世にいたなんて。嬉しい。嬉しすぎる。


こんな感情何年ぶりだろ。

今まで友達は、全然私の中身を知ろうとしなかった。
私の表面だけ見て接してくる子達だったから。
でも音駒のみんなは違う。






あなた
あなた
あっ。私の家ここです。
孤爪研磨
孤爪研磨
そう。じゃあまたあしたね。あなた
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
バイバイ〜
あなた
あなた
さようなら。
すごいいい人たち。
あなた
あなた
本当の友達か…裏切らないよね…でも…そんな子達じゃなさそう…でもそうだからと言って、はしゃぐと自分が痛い目に会う。うん分かってる。
そうあなたは、自分に言い聞かせた。そうでもしないと裏切られた時、そんなに悲しくなくなるから。
あなた
あなた
いつものやらなきゃ。
ぶすっ 不快な音と共に注射器を腕に指した。
あなた
あなた
っ。くっ。
注射器の中に吸い上げられた血がどんどん溜まっていく。
あなた
あなた
こんぐらいかな…っふぅ。
血を毎日取らないといけない。じゃないと薬が作れなくなって、私が飲むようがなくなってしまう。そうするともちろんだが死んでしまう…
あなた
あなた
ゴックン 今日の薬は飲んだから…寝ちゃおっかな…どうせ親は、帰ってこないし。



寝室に行き、ベッドに寝っ転がった。
あなた
あなた
おやすみ。

そういうとあなたは、1人で大きいベッドの上で深い眠りに落ちた…



切ります

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