ー麗目線ー
やばい。
薔薇の成長が止まらない。
どうしよう。
薔薇に語りかける。
そんなこと、綺麗な薔薇に言ったってしょうがない。
だけど、何故か語りかけてしまった。
ー次の日ー
朝、僕は薔薇の所へ向かったら、
茎が、縮んでいたのだ。
僕は必死に考えた。
終わっていない課題もやらずに
先生に怒られるのに
そんなことどうでもいいと
僕は
いつも考えてしまうのだ。
小学生のころ、僕は、怖がりでうるさかった。
いつも宿題をやらずにゲームをやっていたり、友達と遊んでいた。
そのせいか、僕の母親は僕を閉じ込め、勉強をさせられたのだ。
『これはあなたのせい』
いつも、言われてた。
もう聞き飽きた
そんな日々を送っていたが、
ある日、1人の男に僕は誘拐され、その男は僕の母親を殺し、今のようにお金持ちの王子様になったのだ。
だけど、その時の僕の記憶は曖昧。
よく分からずに、お金持ちになった。
ー美玲目線ー
必死に止めようとしたら、薔薇の針が刺さった。
私が貰った薔薇は、まだまだグングンと成長している。
すると、私の指を刺した薔薇の茎が、ゆっくりと縮んでいるのがわかった。
シュルシュル…
5分くらいで貰った時の長さになった。
私はその薔薇に言って、急いで自分の部屋へと向かった
準備されていた。
きっちりと。
これは、
都市伝説の『あれ』かもしれない。
ー莉葉目線ー
どうも!朝から死にそうな莉葉です☆((
正論(´;ω;`)
ガチャ
え?え?え?
正気か?
いや正気じゃないな((
そう思って課題見てみたら
本当にやったあった☆
まって嬉しすぎる♪( ^ω^ و(و ♪
叶う薔薇なんだと私は思った。
ーマオ目線ー
そうやって、伸び続けている薔薇の茎をつついて語りかけた。
私とお父さんは別居してる。
だけど、たまにこっちに来るから、とても嫌。
ガチャ
ゾクッ
久しぶりにお父さんの声を聞いたら、こんなことを思い出した。
私は、大富豪の娘に生まれた。
とても優しいお母さんと、当時ちゃんとしてたそのお父さん。
お母さんは、毎日私の大好きなクッキーを作ってくれた。
私はそんなお母さんが大好きだった。
だけど
私のお母さんは、死んだ。
首を切られて。
原因は私が産まれたせいだった。
富豪のくせに毎日お母さんがクッキーを作っているなど、ただの普通のお母さんだと。
それを決めたのは
私のお父さんだった
気に食わなかったらしい。
その時から
私は
お父さんのことが嫌いになった。
もし、私が普通の女の子だったら、お父さんもこんなことにならなかったと思い、お嬢様という立場も、好きじゃなくなった。
バタンッ
そう言って、私はいきよいよくドアを閉めて、鍵をかけた。
ドンドン!
そう言いながらドアを叩くお父さん。
だけど、セバスチャンはそうとはしなかった
私の心は、モヤモヤしたままだった。
ーエレン目線ー
私は、送った者からの手紙を何回も読み直した。
闇夜毒舌なのよね( ´・ω・`)
闇夜は、実は私の心が読めるという不思議な現象が起きてるの。
今も、それを研究してるけど、何も分からない。
死ぬまで読めるんだって。
✄------キリトリ------✄
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。