黒尾さいど
試合が始まる。
色んな意味で。
孤爪「カリカリしすぎ」
黒尾「だって見てみろよ 俺らのマネがあんな所にいてあんなことしてんだよ」
海「まぁ、確かにそうなんだけど 向こうご指名だし」
夜久「それに元カレ及川くんだろ?」
山本「くっそ... 認めたくねぇ!」
俺だって認めたくねぇよ
むしろ認めねぇよ
なんでよりによってあの及川くんなわけ?
黒尾「今日部活始まってろくに話してないんだけど」
休憩中でも向こうでワイワイしてるしお昼はお昼で途中でどっか行くし
あいつ俺を試してんの?
そんなことを考えていると試合が始まった。
黒尾「(及川くんのサーブ ビデオで見たけどあれ腕ちぎr)」
ドゴッ
黒尾「はぁ?!」
なんだ今の ほぼスパイクじゃねぇかよ
及川「あなた見てた?」
「...見てない」
及川「嘘だよね?!そんな分かるような嘘つかないでよ!」
あなたも信じ難いような目で及川くんを見ている。
黒尾「(あのサーブがもう1回?!夜久1本できれよ)」
キュッ
ドゴッ
黒尾「ナイス!カバー!」
及川「岩ちゃん!」
ドゴッ
岩泉「ナイストス!」
さっきとは打って変わって素晴らしいくらいに調子がいいね及川くん。
それはあなたが見てるからでしょ?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。