-教授室-
薄暗い教授室に呼び出された
ニッコリと笑みを貼り付けた顔でこちらを見てくるが
視線を合わさないようにする
ガチャッ パタン
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タンッタンッタンッタンッ
ガチャッ
3人とバッチリ目が合う
仮眠室の中では、中に設置されている唯一の机で
3人の医師がご飯を食べていた
目があったまま3人はずっとご飯を食べている
気まずさに耐え切れず叫ぶ
シルクのご飯を横取りしながら自己紹介をする
名前だけ言ってまた麺を啜る
悪魔を専門とする医師は匿名にする権利があるため
この3人は本名ではない。
匿名を使う医師はとても珍しい。
俺もこの3人以外匿名を使っている医師は見たことはない
ネームプレートを見て呼ばれる
ダーマの麺を勝手に食べる
にこにことこちらを見てくるモトキさん
以外の2人はずっとご飯を食べている
残念なことに俺はそんな図太い神経は持ち合わせて
いないためこの空気かなりきつい
ヒィヒィと笑い転げる
ビシッ
モトキの顔が固まる
呆れたような皮肉な笑みを浮かべる
きっと3人のことを悪魔だと思ってしまったことを
誰も怒らないくらいこの3人は怖かった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。