第105話

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2020/08/12 08:00




















侑:ほんっっっとにすまん!!!!




あなた:しょ,しょうがないよ…!










- 7月中旬

テストも終えて夏休みを目前に控えていたある日

あたしのクラスまで来た侑くんが頭を下げていた










あなた:しょうがないよ,クラス強制なんでしょ?




侑:おん………




治:にしてもジャン負けで場所取り係とかダサ




侑:うっさいわ!!!!










- 2年2組はクラスで花火大会に行くらしく強制

その上侑くんはジャンケンに負けてしまい

場所取り係になってしまったのだ













侑:行くだけなら抜け出せると思ったんやけど……




角名:場所取り係じゃ動けなそうだね




侑:う"………












- 侑くんと付き合って初めての夏休み,初めての花火大会

欲を言えば侑くんと過ごしたかったけど

これは仕方ないよね











治:ほなあなたは俺らと行こか




角名:あ,それいいね三人で行こうよ




侑:はぁ!?駄目や!!ぜーったいに駄目や!!









- 廊下側の窓から侑くんが身を乗り出した









あなた:でも仁菜は2組だから無理だしクラスの子もみんな彼氏と約束してたりバイトだったりで行けないって言ってたんだよね……




治:やろ?せやから俺らと行けば解決やん




角名:ね?侑は行くのにあなただけ家で待機は可哀想だよね?




侑:う"………











- 侑くんは顔を顰めていた











侑:……何かしたら許さへんからな




角名:何かって何?




治:さぁ,わからんわぁ




侑:お前らしらばっくれんなや!!!!










- 花火大会行きたかったけど

侑くんが嫌ならお家に居ようかな……?










侑:あなた




あなた:ん?




侑:ほんまは嫌やけど花火大会行くなとか縛りたくは無いから行くんやったら此奴らと行き




あなた:え,いいの……?




侑:おん。ただ一つだけ約束して欲しいねん




あなた:??





















『 一瞬でええからあなたの浴衣姿見せに来て欲しいねん 』



















侑:……どうしても見たいねん









- 侑くんは目を逸らしながらそう言った










あなた:勿論いいよ!




侑:!ほんまか!




あなた:うん,あたしも侑くんに見て欲しいから……!













- 『 だから花火大会の日,会おうね 』と言うと

侑くんは嬉しそうに頷いた

侑くんと回れないのは残念だけど

花火大会,楽しみだな____








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