第102話

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2020/08/12 01:00




















あなた:え,京都?




侑:おん









- 6月に入ったある日の昼休み

侑くんは飲んでいたパックのジュースを飲み干し

そのパックを潰した









侑:あなたの誕生日の日,休日やん




あなた:う,うん




侑:で,運良くOFFやん?













- そう,6月下旬にあたしは誕生日を迎える

そしてその日は休日で部活もOFFだった












侑:今年はあなたと二人で過ごしたいねん




あなた:………!




侑:京都,どう?










- 侑くんがあたしの顔を覗き込む













あなた:京都……行きたい……!




侑:ほんまに?ほな決まりやな













- 侑くんも嬉しそうな笑みを浮かべる

かっこいいな____なんて見とれていた










侑:?俺の顔に何か付いとる?




あなた:え!?う,ううん……!













- あまりにも見すぎていて

侑くんにバレてしまった













あなた:侑くんかっこいいなって思ってたの




侑:え?




あなた:あたしの彼氏には勿体無いくらいだよ!












- 侑くんは驚いた顔であたしを見ていた











侑:何言うてるん?




あなた:え?












- 潰したパックで額をコツンと叩く侑くん









侑:俺にとってはあなたの方が可愛くて俺に勿体無いくらいや




あなた:え……!?そ,そんな事ないよ……!




侑:ある。未だにあなたを可愛ええ可愛ええ言うてる奴らおるしな








- 侑くんは不貞腐れた顔をした









侑:でも____




あなた:?



















『 あなたの彼氏は俺やからな 』





















- 侑くんは頬を染めながらそう微笑んだ










あなた:うん。あたしの彼氏は侑くんだけだよ




侑:言うたな?ほな,俺が最初で最後の男にするんやで?




あなた:うん!侑くんもね……?




侑:当たり前やろ?( 笑 )俺があなたにとって最初で最後の男なら









『 俺にとってあなたは最初で最後の女や 』





















- 侑くんは愛おしそうにあたしを見ていた

お互いが最初で最後の存在

そう____ありますように。










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