第62話

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2020/08/05 21:03




















侑 side












?:あなた!











- 突然呼ばれたあなたの名前

振り向くと立っていたのはサングラスを掛けた女性

その女性はサングラスを外した

クラス中から歓声が聞こえた

その女性の正体は____モデルの" 凛々華 "






















あなた:お姉ちゃん____?


















- あなたが凛々華を見ながら" お姉ちゃん "と言った

凛々華があなたの姉____?






















及川:久しぶりだね,あなたちゃん





















- 凛々華の隣に立っていたのは俺も知ってる

青葉城西の____" 及川徹 "










あなた:なん……で……?










- あなたは驚いていた

凛々華が本当にあなたの姉なら

実家である宮城に居るはず

青葉城西の及川も此処に居るということは____














凛々華:久しぶりにあなたに会いたくて徹と来ちゃった!











- あなたに会いに_____わざわざ此処まで来たんや











男子:今あなたちゃん" お姉ちゃん "って言うたよな?




男子:あなたちゃんって凛々華の妹やったん!?




男子:だからあんなに可愛ええんや……納得











- あなたも角名も凛々華との関係を教えてくれなかった

せやから二人は多分関係を隠していたんやと思う

でも驚いたあなたは咄嗟に言ってしもたんや










凛々華:元気にしてる?全然連絡してくれないから心配したんだよ?




あなた:……うん……元気……だったよ……?




凛々華:ほんと?よかった!急に兵庫に引っ越すなんて言うから私も徹も心配してたんだよ?ね?




及川:そうそう。青城に来てくれると思ってたからびっくりしちゃったよ













- 凛々華と及川はそう笑っていた

確かあなたの中学は北川第一

本当は_____青葉城西に行く予定やったんや












男子:生凛々華やべぇ!




男子:めっちゃ細くて可愛ええなぁ!




男子:あなたちゃんも可愛ええけどお姉ちゃんこれじゃあ薄れて見えるよなぁ( 笑 )









- 周りで勝手な事を口々に言う男共

あなたは_____俯いていた










凛々華:あなた仕事何時までなの?終わったら三人で一緒に回ろうよ…!









- 凛々華はそうあなたに微笑んだ

俺はあなたに手を伸ばした____































『 久しぶりだね 』



























- 俺があなたの手を取る前に

誰かがあなたを抱き締めた












凛々華:あ,倫太郎くん!









- あなたを抱き締めたのは____角名やった










凛々華:ちょうど良かった!今あなた,倫太郎くんの家にお世話になってるんだよね?




角名:そうだよ




凛々華:倫太郎くんはいつ暇なの?四人で話したい!












- 角名はあなたの従兄弟っちゅーことは

凛々華の従兄弟でもあるっちゅーことや













角名:ごめん。俺,あなたと二人で約束してるからさ




凛々華:え,そうなの?




及川:でも二人増えるくらい良くない?折角あなたちゃんに逢いに来たんだからさ













- 及川はそないな事を言いよった

凛々華も" うんうん "と頷いた




















角名:悪いけど俺はあなたと二人で回りたいから















- そう言って角名はあなたを抱き締めたまま教室を出た

あなたの顔を見せないように隠しながら____










男子:あなたちゃんと仲良くなったら凛々華と連絡取れたりせんかな?




男子:え!それわんちゃんあるんやない!?




男子:あなたちゃんと付き合えたら凛々華は俺のお姉さん……!




男子:めっちゃええやんそれ!















- あなたが出ていった教室でそう話す男子達

角名があなたと凛々華を比べたサムに怒った理由

それが何となくやけど分かった
























俺は二人の後を追って教室を出た____












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