あなた:あ,侑くん……!
侑:……何やねん
あなた:ッ………な,なんでもない……
- あれから数日が経つも侑くんの機嫌は直らなかった
謝ろうとも思ったけど
仁菜に" 謝る必要無い "と止められていた
あなた:はぁ………
- いつも侑くんと帰っていた帰宅路を一人で歩く
りんくんは今日銀島くんと用があるらしく
帰り道は別だった
あなた:どうしたらいいんだろう____
- やっぱりあたしが謝るのが1番早いのかな?
でも侑くんがもう
あたしの事なんて好きじゃなかったらどうしよう__
湊:あれ,あなた先輩?
あなた:……!湊くん……
湊:珍し。今日は一人なんすか?
あなた:う,うん……りんくんは銀島くんと用あるみたいで……
湊:……侑先輩は?
あなた:え……?
湊:侑先輩とは一緒に帰らないんですか?
- " 付き合ってるのに? "と言わんばかりの目で
あたしにそう聞いてきた
あなた:ちょっと最近……喧嘩しちゃって……
湊:え?
あなた:無防備にフラフラしてんなって怒られちゃったんだよね
- あたしは無理して笑って見せた
湊:それ,俺のせいですよね?
あなた:ち,違うよ……!湊くんのせいじゃない……!
湊:俺があなた先輩にちょっかい出すから,侑先輩は気に食わなかったんじゃないですか?
あなた:………!
- 無防備にフラフラしてるつもりは無かった
でもその無自覚で侑くんを傷付けていた
そう思っていた____
湊:あなた先輩は何も悪くないですよ
あなた:え………?
湊:それ,侑先輩のただの嫉妬ですから
- 湊くんは仁菜と同じことを言っていた
湊:でも……
あなた:………?
『 奪ってみせるって言ったのは本気なんやけどな 』
- 湊くんはそのまま____あたしを抱き締めた
そしてそのまま____唇を重ねた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。