第25話

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3,835
2020/07/28 03:37






























あなた:ん………









- どのくらい眠っていたのだろう

あたしは目を覚ました











侑:……!目,覚めたんか……?









- あたしの顔を覗いてきたのは侑くんだった









あなた:……あ……つ……む…く……?




侑:無理して喋らんでええよ。喉奥突かれたんやろ?









- 眉を下げながら頭を撫でる侑くん

そうだあたし……先輩達に____










角名:ん………あなた……?




あなた:……!










- あたしの手を握りながら眠っていた

りんくんが目を覚ました









角名:……身体平気……?痛いとこない……?




あなた:……ん……









- 心配そうに頬に触れるりんくんに

あたしは微笑んで見せた











角名:本当にごめん……




あなた:え……?




角名:気付くの遅くなってごめんッ………









- りんくんはあたしの手をギュウッと握った

りんくんは____何も悪くないのに









あなた:だ……い……じょ………ぶ……




侑:アホ。せやから無理して話すなって










- 声を出せばまた侑くんに怒られた

侑くんの頬には殴られた跡

きっと殴った時に先輩に殴り返されたのだろう









あなた:ごめ……ね……









- あたしは侑くんの頬に触れた









侑:何であなたが謝るん?




あなた:え……




侑:あなたは何も悪ないんやから謝るなや









- 『 悪いのは全部先輩達やろが 』

侑くんはそう言ってあたしの手に

自分の手を重ねた









侑:……嫌な思いしてしもたよな




あなた:………




侑:……気付くの遅なってごめんな









- 侑くんもまた

" 気付くの遅くなってごめん "と謝った

あたしは首を横に振った





















侑:次は____必ず守るから




あなた:え……?




















- " 次は必ず守る "

そう言った侑くんの顔は真剣そのもので

りんくんも少し驚いた顔をしていた


























治:あ,良かった。目覚めたん?




侑:!サム……銀……




治:ツム,角名,監督が呼んどる




角名:嫌。あなたから離れたくない
















- りんくんはあたしの手を離そうとしなかった












治:ツムは先輩殴っとるし角名も先輩の首を絞める行為しとるから呼び出されとんねん。はよ行きや




角名:………




治:あなたの事は俺と銀が見とるし俺達で心配なら北さんとかも呼んでくるけどどうする?




角名:……あなたを頼んだよ










- 『 直ぐ戻ってくるから 』

そう言ってりんくんと侑くんは部屋を出て行った

二人ともあたしのせいで____









治:自分のせいで,とか思っとるんやろ?




あなた:……!




治:誰もあなたのせいやなんて思っとらんで。あなたは正真正銘の被害者なんやから









- 治くんはそう言ってあたしの頭を優しく撫でた










治:もしこれであなたが悪いとか言いよる奴おったら次は俺が殴ったる




あなた:え……!?




銀島:治,殴るのはあかんて




治:でも" 大事なマネージャー "傷付けられたんやで?









- 『 黙ってられへんやろ 』と治くんは言った

大事な_____マネージャー?









治:3年生達はとりあえず合宿中断で部停になったで




あなた:え……




治:でも今後の試合にも関わるからこの件はあなたさえ良ければやけど部内で内密に済ませてGW明けからは復帰させたいらしいんやけど……どうや?











- あたしのせいで試合に関わるような事件にしたくない

あたしは怖いけど____

それでも先輩達には居てもらわないと困る









治:どちにしろあなたのことは俺達が守ったるから安心しぃ




あなた:え……?




治:角名もツムも,俺も銀も,北さんもアランくんも他の2年の先輩もみーんなあなたの味方やで




あなた:……!









- あたしの____味方……?









治:せやから今はゆっくり休み




















- あたしは治くんにそう言われるまま

またゆっくり目を閉じた









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