角名:それじゃあまた後でね
あなた:うん!また後で!
- 翌朝,りんくんと一緒に朝練に来た
りんくんはあたしを更衣室に送ってから
部室へと向かっていった
あなた:よし,頑張ろう…!
- 急いで着替えて体育館へ行くと
まだ誰も来ていなかった
あたしは他の部員が来ない内に
出来る限りの準備を行った
部員:おはよーッす……って……え!?
あなた:あ,おはようございます…!
部員:これここまで全部あなたがやったん!?
- 『 ありがとなぁ! 』と喜ぶ先輩達
マネが居なかったから相当負担だったのだろう
少しでも部員の負担を減らさないと____
部員達:お疲れッした!
- 朝練が終わった
あたしはダウンする部員達にドリンクとタオルを渡し
片付けを始めた
角名:あなた,俺達も後でやるからそんなにやらなくていいよ
- ダウンしているりんくんが
あたしにそう言ってくれた
あなた:ありがとう!でも皆疲れてるだろうからあたし出来るところまで片付けるよ!
- そう言ってあたしは片付けを再開させた
疲れてる部員の負担はマネが消費しないと
そう思ってあたしは片付けを続けた
あなた:あ,ボトルとタオル貰います!
- ダウンが終わって部員も片付けに入る頃には
殆ど片付けは終わっていた
あたしはボトルとタオルを集めて
それ等を洗いに体育館を出た
角名:あなた行こっか
あなた:うん!
- 着替え終えると更衣室の前には
りんくんだけじゃなくて
治くん,銀島くん,そして____侑くんがいた
角名:侑とあなたは同じクラスなんだっけ?
あなた:え……?
侑:そうやけど?しかも俺の前の席やねん
あなた:え……!
- 侑くん,あたしが前の席だって気付いてたの____?
侑:いつも前で丸山とうっさいねん
治:丸山とも同じクラスなんか
あなた:治くんも仁菜のこと知ってるんだね!
- 『 同じ中学やからな 』と治くんは微笑んだ
ていうかあたし達____そんなにうるさかったかな?
角名:それじゃあまた午後練でね
あなた:うん!ばいばい!
- 銀島くんは1組だったから最初に別れて
りんくんと治くんはそれぞれ違うクラスで2階だった
あたしと侑くんは教室の中に入った
女子:あ,宮くんだぁ!
女子:今日もかっこい〜!!
- 侑くんが教室に入るなり歓声が沸く
一方侑くんは相変わらず嫌そうな顔をしている
仁菜:あなたおはよ!
あなた:あ,仁菜おはよ!
- 席に向かうと仁菜が笑い掛けてくれた
仁菜:朝練お疲れ様ー!
あなた:ありがとう!疲れてるのは選手達だけどね( 笑 )
仁菜:え,でもマネージャーも重労働やろ?強豪校やし
- 仁菜の言う通り,かなりの重労働だった
強豪校というのもあってか
朝からすごくハードな練習だった
でも本当に大変なのは選手達だから
あたしが疲れたなんて言えない
あなた:あたしは大丈夫だよ!
仁菜:ほんまに〜?
- 『 無理したらあかんで? 』と心配してくれた
やっぱり仁菜は優しいな____
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!