『 部員目当てなんやろ? 』
- 侑くんにそう言われた
あなた:ち,違うよ……!
侑:まぁ" うん,そうやで "なんて言う奴おらんよなぁ
- 侑くんは笑ってあたしを見下ろしてきた
侑:どうせお前も男にちやほやされたくてマネになったんやろ?
あなた:え……?
侑:ちょーっと可愛ええ奴ってほんまに勘違いブスが多いよなぁほんま" 喧し豚 "やな
- 初めて話したのに酷い言われようだった
あたし侑くんに何かしたかな?
どうしよう____辞めた方がいい……?
治:馬鹿な事言ってんなやツム
侑:は?何やねんサム
- 治くんはあたしを庇うように立ってくれた
治:あなたをマネに誘ったのは俺や
侑:は……?
あなた:治くん……?
- 確かに迷ってるあたしの背中を押したのは治くん
でも____誘われたというか……という感じだ
治:あなたは絶対に男目当てなんかやない
侑:はぁ?何でサムにそないなことわかんねん
- 確かにそうだ
治くんもこんなに庇ってくれる意味が
よくわからない____
治:ただの勘や
あなた:え……?
治:何となく……あなたは他の奴らと違う気ぃすんねん
- 治くんはそう言ってくれた
侑くんは納得いかなそうに部室へ行ってしまった
治:ツムがすまんな
あなた:え?う,ううん……!大丈夫だよ!
- あたしがそう微笑むと
『 ありがとう 』と治くんも微笑んだ
侑くんには_____嫌われているんだろうな
あなた:えっと……ここだっけ?
- あたしは" ある人 "と帰る約束をしていて
部室の方に来た
あなた:あ,いた……!!
『 りんくん!! 』
- あたしが駆け寄ると" りんくん "は微笑んだ
周りには侑くんや治くんも一緒に居た
侑:は?何で此処に来たん?
あなた:え……ぅ……
- 当然侑くんには怖い顔をされた
あたしは口篭ってしまった
角名:何でって,一緒に帰るからだよ
あなた:……!
- りんくんは優しく微笑んでくれた
侑くんも治くんも少し驚いた顔をしていた
侑:何や,角名の彼女なん?
あなた:え……!?
- " 彼女 "と言われてあたしは驚いた
あなた:ち,違うよ…!!
侑:はぁ?なら何で一緒に帰るん?
- 侑くんは怖い顔で問い詰めてくる
角名:別に帰る家が同じなんだから一緒に帰らない方がおかしいでしょ?
侑:は……?
治:同じ家……?
- 侑くんと治くんは更に驚いた顔をしていた
角名:俺たち従兄弟なんだよ
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『 ひまわりの約束。』始まりました!
早々お気に入り登録ありがとうございます(´;ω;`)
完結に向けて頑張って書いていきますので
これからもよろしくお願い致します☻
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!