第54話

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2020/08/03 12:56




















母:あなたちゃん,大丈夫そう?




あなた:はい…!もう大分いいです…!












- 翌日の朝,全然熱が下がらなかったあたしは

近くの病院に搬送された

重度の熱中症だと診断され

あたしは家の近くの病院に再度搬送され

それから入院をしている












母:お医者さんももう少しで退院してもいいって言ってたわ




あなた:よかった……!迷惑掛けてごめんなさい




母:何言ってるの!辛いのはあなたちゃんでしょ?迷惑なんて全然掛けてくれていいんだから!




あなた:ありがとうございます……!









- あたしは合宿を勿論中断した

合宿を終えてからは

りんくん達が毎日お見舞いに来てくれていた











母:そろそろりん達が来る頃かしらね?
















- 『 じゃあ,今日はそろそろ帰るわね 』

りんくんママはそう言って病室を出て行った





















あなた:………




















- 本当はあまり動かないように言われているけど

退屈であたしは病室を抜け出した







































あなた:え………









- 病院内を歩いていると中庭のような所に辿り着いた

そこに咲いていたのは____ひまわり










あなた:………










- あたしはひまわりに吸い込まれるかのように

中庭に立ち寄った













あなた:……綺麗なひまわり………












- あたしはひまわりに近付き

そっと花に触れる

綺麗な黄色の花弁

あたしの____大好きな花





















侑:あなた……ッ!




あなた:……!侑くん……?


















- 急に名前を呼ばれ,振り向くとそこには____

息を切らした侑くんが立っていた




























侑:病室行ったらおらんから焦ったわ




あなた:ご,ごめんね……!




侑:退屈なのは分かるけど,まだあんま動いてええって言われとらんのやろ?




あなた:う,うん……




侑:はよ部活にも来て欲しいし,今は無理せんといてや










- 『 な? 』と侑くんはあたしの頭を撫でた

お見舞いに来たらあたしが居なくて

焦って探し回ってくれたらしい













侑:にしてもこないなとこにひまわりなんて咲いとるんやな




あなた:……うん……











- あたし達は中庭にあるベンチに腰掛けて

目の前にあるひまわりを見ていた













侑:この前見たひまわり畑もすごかったよなぁ




あなた:……うん……












- ひまわり畑を見てあたしは泣いてしまった

" 過去を思い出しただけ "

侑くんはそれ以上____触れてこなかった











侑:ひまわりってなんかあなたみたいよな




あなた:え……?




侑:なんかようわからんけど……あなたは花で例えると" ひまわり "って感じするわ













- 『 元気で明るくていつも笑顔なとことか 』

侑くんはそう笑ってくれた

あたしもあの人のことを

ひまわりのようだと思っていた

だから____ひまわりが好きだった











侑:……いつもひまわりみたいな笑顔見せてや




あなた:え____?




















- 侑くんは立ち上がってそう言った






















侑:俺____あなたの笑顔好きやで?














- 侑くんは振り返って微笑みながらそう言った



















侑くんの顔は




















夕陽に照らされた" ひまわり "のようだった____











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