第21話

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2020/07/27 03:50










- GW合宿 1日目 夜












侑:つっかれたぁ!!




治:腹減った……




角名:治はいつも空いてるじゃん




治:そうやけどさ……




あなた:皆さんお疲れ様です!!









- GWに入って2泊3日の校内合宿が始まった

合宿の練習はいつもよりもキツい

部員はみんなヘトヘトだった










尾白:え,美味そう




赤木:これ全部あなたが作ったん?




あなた:はい!お口に合うといいんですけど……




角名:あなたのご飯は美味しいから大丈夫だよ




あなた:!りんくんありがとう!









- 『 いただきます! 』と言ってみんな食べ始めた









尾白:んま!




北:店の料理みたいやな




大耳:北が言うなら相当やな




銀島:治,もう少し落ち着いて食べたらどうや?




治:やって美味いんやもん




角名:口にすごい付いてるし( 笑 )









- みんなが" 美味しい "と言って食べてくれる

喜んでもらえて良かった____

あたしは洗濯物を干す為に食堂を後にした


































あなた:そろそろ食べ終わってるかな?









- 洗濯物を干し終えてあたしは食堂を覗いた

するとそこには人影が____












侑:あ,戻ってきたん?




あなた:え……?









- 食堂に居たのは侑くんだった









あなた:何してるの……?




侑:何って……自分のこと待ってたんやけど




あなた:え……?




侑:まだ飯食うてへんやろ?









- 侑くんの前の席には

少量の夕飯が残されていた











あなた:あ,あたし要らないよ……?




侑:少しでも食べなきゃあかん。倒れるで?




あなた:でもあたし洗い物しないと……




侑:洗い物ならもう終わっとるよ




あなた:え……!?









- 流しを見るとそこにあるはずの食器は0だった











侑:サムとか角名とか銀とかと洗ってん




あなた:侑くんも……?




侑:……おん









- 侑くんは肘をつきながら照れくさそうに目を逸らした











侑:せやからはよ食べ!少しでも食べるまで部屋には帰さんからな!




あなた:え……!?









- あたしは渋々椅子に座って箸を持った









あなた:いただきます……




侑:おん










- 自分の作った夕食に手を付けた

でもやっぱりおかずもご飯も

3分の1くらい手に付けたところで

お腹がいっぱいになってしまった









侑:もう要らんの?




あなた:え……うん……




侑:自分,そんなんやから細いんやで?




あなた:え……?









- 昔から食が細くて痩せていたのは姉だった

そんな姉を見て育ったから

あたしも自然と食べなくなってしまっていた











侑:ほなあと一口




あなた:え……!?









- あたしが使っていた箸を取り上げ

おかずを一つ摘んだ

そしてその箸を____あたしの口元へ運んだ









侑:これ食べられたらおしまいにしたる




あなた:え………











- あたしは眉を下げた

でも侑くんは引こうとしなかったので

あたしは渋々おかずを食べた









侑:ええ子やな




あなた:え……?









- 侑くんは優しく微笑んで頭を撫でてくれた

そしてそのまま食器を流しに運んだ









あなた:あ,あたしが洗うから大丈夫だよ…!




侑:ええから休んどき。このくらい洗うわ




あなた:でも……!




侑:ええから,直ぐ終わる









- そう言って侑くんは退いてくれなかったので

あたしは侑くんに洗い物を託した














侑:ッし,したら部屋戻ろか









- 『 部屋まで送る 』

そう言って侑くんは歩き始めた

あたしは慌ててその背中を追いかけた









侑:此処よな?




あなた:あ,うん!ありがとう!




侑:ええねん。ゆっくり休むんやで?




あなた:侑くんもね!











- お互い微笑んで『 また明日 』と別れようとした



















侑:あ……なぁ!




あなた:へ?


















- 部屋に入ろうとした時

侑くんに呼び止められた



















侑:超今更なんやけど……LINE教えてくれん?




あなた:え……?





















- みんなとは大体入部の時に交換をした

でも侑くんは最初あたしのことを避けていたので

交換するタイミングを失っていた









あなた:いいの……?




侑:おん。交換しようや




あなた:うん……!










- お互い携帯を取り出してLINEを交換する






















侑:呼び止めてすまんな。おやすみ


















- 侑くんはそう微笑んで部屋に戻って行った








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