第110話

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2020/08/13 03:01




















- 10月









女子:ちょっと肌寒くなってきよったなぁ




女子:ほんまになぁ!




あなた:もう10月だもんね!









- 休み時間

あたしは移動教室の為友達と移動していた












侑:お,あなた移動教室なん?




あなた:うん!化学室に!




侑:そうなんや!寝るなよ?




銀島:お前やないんやから




侑:なんやて!?











- 侑くんと銀島くんはじゃれ合っていた

相変わらずだな____












あなた:クシュンッ




侑:!




女子:あなた大丈夫?




あなた:平気。少し寒いだけだから!









- 気温の変化から少し風邪を引いたのかもしれない

あたしはもう一度くしゃみをしてしまった









侑:寒いん?




あなた:え?う,うん。少しだけね










- あたしがそう答えると

侑くんは着ていたジャージを脱ぎ出した












侑:これ着とき




あなた:え!?だ,大丈夫だよ……!




侑:俺ら次体育やから邪魔やねん













- なら置いてくればよかったのでは?

そう思っていると侑くんがジャージを

あたしに羽織らせた











侑:お礼はちゅーでええからな!




あなた:え!?




侑:ほな,俺行くわ!










- そう言って侑くんは銀島くんと一緒に

グラウンドへ向かってしまった









女子:すごいね宮くん……




あなた:え?




女子:好きな子相手やとあんなに積極的なんやな












- あたしにとってはもう日常になっていたけど

やっぱり周りは驚いているようだった













女子:ま,宮くんの彼女もあなたやからええわって感じよな




あなた:え?




女子:わかる!お似合いやもん二人共!




あなた:そ,そんな事ないよ……!




女子:でもファンから特別嫌がらせとかされとらんのやろ?









- 侑くんにはたくさんのファンがいる

そんな彼と付き合っているから

多少の嫌がらせは覚悟していた

でも_____陰口くらいで嫌がらせは無かった









女子:それだけあなたには敵わないって思っとるんやない?




あなた:そんな……あたしは凛々華じゃないから一般人だよ?




女子:でも普通に可愛ええしほんまにええ子やん













- 『 宮くんが惚れる理由が分かるわ 』

そう友達に言われてあたしは照れてしまった












女子:あ,あれ宮くんやない?




あなた:!ほんとだ……!











- 化学室に着いて窓の外を見ると

グラウンドには2組の男子がいた











女子:あ,侑くん気付いたんやない?




女子:手振ってる!可愛ええな( 笑 )













- あたしに気付いた侑くんは

グラウンドから大きく手を振ってくれた

あたしは微笑みながら侑くんに手を振り返す























いつまでもこんな平和な日々が続く



















そう思っていた




























______この時までは。






















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