第104話

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2020/08/12 06:10




















侑:うっま!




あなた:ね!美味しい!










- お団子やお茶菓子など

色々な物を食べ歩きしていた












侑:お,着いたな




あなた:懐かしい……!" 清水寺 "……!













- 食べ歩きをしながらあたし達は清水寺に来た












侑:これか?




あなた:そうだね!












- あたし達は清水寺を進み

" 音羽の滝 "までやってきた









侑:中学ん時は恋愛にも何も興味あらへんかったからスルーしてたわ




あなた:あたしも皆が恋愛の所行く中で一人だけ学業の所に行ってた( 笑 )










- 恋愛なんてもうしないと思っていたから

音羽の滝自体にもあまり興味が無かった

でも____











侑:今は勿論こっちやろ?












- 侑くんは手を引いてあたしを連れていく

" 恋愛成就 "の所に











あなた:あたし侑くんに出会ってなかったら此処に立つことは無いと思ってた




侑:それは俺も同じやで?




あなた:え?




侑:あなたに出会えたから,今こうして俺はあなたと二人で此処に立っとるんや












- 侑くんは優しく微笑んでくれた

侑くんに出会えて____本当に良かった






















『 いつまでも二人で幸せに過ごせますように 』









































あなた:そろそろ着替える時間だよね?




侑:おん。でも最後に寄りたいとこあんねん









- 京都をだいぶ満喫し夕方になった

侑くんは最後に寄りたいところがあると言って

あたしの手を引いて歩き出した____
























ポツポツポツ…………
















侑:ん……雨?




あなた:ほんとだ……










- 見上げた空はいつの間にか暗くなっていて

雨が少しずつ降り出した










侑:あかん,後もう少しなんや。少し走れるか?




あなた:うん……!











- あたしは雨に濡れたりすると直ぐに風邪を引いてしまう

だから侑くんは慌ててあたしの手を引き走り出した

走った先に見えたものは____




















あなた:紫陽花畑………?




















- 一面に広がる紫陽花畑だった

雨が酷くなったので

あたし達は一旦屋根の下へ避難した










侑:急に降りよったなぁ……大丈夫か?




あなた:うん,大丈夫だよ……!それにしても……











- これ程雨に似合う花はあるだろうか

雨が降っていても____紫陽花はとても綺麗だった










侑:せっかくこの時期に来たんやし見せたいと思ってな




あなた:え?











- 侑くんは持っていたタオルで

あたしの濡れた所を拭いてくれた












侑:あなた




あなた:………?












- あたしは侑くんに呼ばれて向き合う





















侑:誕生日おめでとう




あなた:………!ありがとう……!





















- お祝いの言葉と共に手に置かれた小さな袋

その中には____ひまわりのストラップ













あなた:これ……




侑:綺麗やろ?ステンドグラスで出来とんねん













- " 紫陽花畑でひまわりかいなって感じやけどな "

そう笑いながら

侑くんはもう一つストラップを取り出した









侑:それ,俺とお揃いやねん




あなた:え……?




侑:せやから大切にしてな?













- 侑くんは照れくさそうにそう笑った











侑:あなた




あなた:……?























『 大好きやで。』




















- あたし達は雨に打たれる紫陽花畑の元で

ゆっくりと唇を重ねた____








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