侑:あなたッ!!!!
あなた:侑くん………?
凛々華:よかった,此処に居たんだね……!!
あなた:お姉ちゃん………?
- あたしは突然腕を掴まれて抱き締められた
____お姉ちゃんに。
あなた:おねえ……ちゃん……?
凛々華:不安な思いさせてごめんねッ……
あなた:え………?
凛々華:沢山たくさん,辛い思いさせてごめんねッ……
- お姉ちゃんはあたしを抱き締めたまま
泣いていた____
凛々華:私,本当はあなたの事大好きだった
あなた:え……?
凛々華:昔から可愛い妹がいてくれて嬉しいって思ってたし,もっと仲良くしたいと思ってたのッ……
- お姉ちゃん,そんな事思ってたの____?
凛々華:私,徹があなたのこと好きだって気付いてたの
あなた:え____?
凛々華:あなたが徹の事好きだって事も気付いてた
- お姉ちゃん,全部知ってたの____?
凛々華:それでも徹は私の事選んでくれないかなって思って告白したの
あなた:………!
凛々華:結果徹はあなたの事が好きでいながらも私と付き合ってくれた
- " でもそれがあなたを傷付けることになるなんて
私,思わなかったの____ "
お姉ちゃんは断られる覚悟で
徹先輩に告白したの____?
凛々華:あなた
あなた:………?
凛々華:私,もっとあなたと仲良くしたいッ………!!
- あたしをギュッと抱きしめるお姉ちゃんの背中に
あたしは腕を回した
あなた:あたしも……ずっと寂しかったよ
凛々華:………!
あなた:でも,寂しい思いをしたのも辛い思いをしたのもお互い様だったんだね
凛々華:あなたッ………!
あなた:お姉ちゃん____
『 大好きだよ。』
凛々華:……良かった!
あなた:やっと……姉妹になれたかな?
凛々華:そうだね…!
- あたし達は顔を見て笑い合った
凛々華:私は今でも徹が好きだよ
あなた:え………?
凛々華:侑くんを呼び出したのも今日誘ったのも私
あなた:………!
- " 侑くんの話,聞いてあげて? "
そうお姉ちゃんに言われて
お姉ちゃんの後ろを見ると待っていたのは侑くん
侑:あなた
あなた:………?
『 俺と付き合って下さい。』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。