第38話

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2020/08/01 02:40




















- 6月下旬













角名:あなた




あなた:?りんくんどうしたの?




角名:ちょっと更衣室戻る前に部室来れる?




あなた:?うん!









- 朝練が終わり更衣室に向かおうとした時

りんくんに" 部室に来て欲しい "と言われた

何だろう____?


































角名:あなた,開けてみて




あなた:え?あたしが?




角名:うん。











- あたしはりんくんに誘導されるまま扉を開けた































部員達:ハッピーバースデーあなた!!!!




あなた:え……!?











- 扉を開けるとそこに居たのは

1年生達と2年の先輩達____












あなた:どう……して……?




角名:どうしてって……あなた誕生日でしょ?




あなた:そう,だけど……!




治:角名に教えてもろたから祝いたくてなぁ




銀島:ほんまにおめでとう!!!!










- 部員達はみんなあたしに" おめでとう "と言ってくれた










あなた:あ,ありがとうございます……!




治:こっちにケーキあるで




あなた:え……!?










- 治くんに案内されて中に入ると

小さめの丸いケーキが置かれていた










あなた:すごい……!可愛いケーキ……!




尾白:やって!よかったなぁ侑!




あなた:え……?




侑:あ,アランくんうっさい!!!!











- もしかしてこれ____











あなた:侑くんが選んでくれたの……?




侑:……おん……











- 侑くんは照れ臭そうに頬をかいた

______嬉しい











あなた:〜ッ………




侑:あなた……ッ…!?




角名:……嬉しいんだよね




治:え………?











- あたしは涙目になり目元を押えた

りんくんの言う通り

あたしはすごく嬉しかった

だっていつも____姉ばかりだったから











角名:俺はあなたが生まれてきてくれて嬉しいよ




あなた:え………?




角名:生まれてきてくれてありがとう




あなた:ッ………!











- あたしはりんくんのその言葉に

思わず涙を零してしまった



















侑:俺も




あなた:え……?




















『 俺もあなたと出会えて良かった 』
























- そう言いながら侑くんは

小さな紙袋をあたしに差し出した



















侑:せやから____ほんまにおめでとうな




あなた:ッ……みんな……本当にありがとう……!
























- いつもお姉ちゃんしか見て貰えなかったから
































あたしが生まれてきた意味なんて無いと思ってた
































でも______































あたしを必要としてくれている人もいたみたい

































人生で一番_____幸せな誕生日だった










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