第9話

➻ 8
4,796
2020/07/24 08:51










あなた:ただいま!




角名:ただいまー




母:あらお帰りなさい!









- 『 夕飯出来てるわよ 』

そう微笑んで出迎えてくれたのはりんくんのお母さん

りんくんママは昔からあたしを可愛がってくれた



































コンコンッ









角名:ん?どうしたの?









- 部屋をノックするとりんくんが出てくる









あなた:お風呂出たよ!




角名:ん,ありがと









- りんくんも昔からあたしに優しかった

両親が姉にばかり構うから

りんくんはずっとあたしの傍に居てくれた












あなた:じゃあまた明日……




角名:待って









- 部屋に戻ろうと足を向けるとりんくんに呼び止められた











角名:髪まだ乾かしてないでしょ




あなた:え?うん……お部屋で乾かそうと思って









- 洗面台で乾かしてたら

いつになってもりんくんが入れなくなっちゃうから

あたしはいつも部屋で乾かしている










角名:部屋からドライヤー持っておいで




あなた:え?









- 『 早く 』と言われて

言われるままに部屋からドライヤーを持ってくる











角名:そこ座って




あなた:え?









- りんくんの部屋に入らされれば

テーブルの横に置いてあるクッションを指差す









角名:俺が乾かしてあげる




あなた:え!?いいよ自分でやるよ…!?




角名:だーめ。ほら動かないで









- りんくんはあたしを半ば無理やり座らせると

ドライヤーであたしの髪の毛を乾かし始めた









角名:こんなんで寝たら風邪ひくよ?




あなた:ちゃんとお部屋で乾かしてるもん!




角名:ほんと?




あなた:ほんと!









- 笑いながら優しく髪を撫でて

りんくんはあたしの髪の毛を乾かしてくれる










角名:髪伸びたね




あなた:うん!伸ばしてるんだ!




角名:そうなの?長いのに綺麗だね









- 『 手入れしっかりしてるんだね 』とりんくんに言われた

髪を伸ばしていたのには理由がある

そしてちゃんとお手入れも毎日しっかりしていた












角名:はい,おしまい




あなた:ありがとうりんくん…!




角名:どういたしまして











- そう言って微笑んでくれるりんくん

優しい笑顔が昔から大好きだった









角名:そえばマネになること決めたんだね




あなた:うん!秘密にしててごめんね!




角名:いいよ別に,嬉しかったから









- 『 でも何で? 』とりんくんに聞かれた









あなた:悩んでる時に治くんに会ったんだ!




角名:え?治?




あなた:そう!でね,やりたいならやればいいじゃんって言ってくれたの!









- 『 だからやることを決めたんだ! 』

あたしがそう告げると

りんくんは少しだけしょんぼりしていた











角名:はぁ……あなたといつも一緒に居られるのは嬉しいけど









- 『 他の男と話してるの見るの嫌だな 』

そう言ってりんくんはあたしを抱き締めた












あなた:何言ってるの?マネージャーだよ?












- 『 それ以上でもそれ以下でも無い関係だよ 』

あたしはそう笑った

そう____あたしはあくまで" マネージャー "









角名:何かあったら言ってね?




あなた:え……?




角名:侑に嫌な事されたとか……何でもいいからさ











- 侑くん………

あたしは何であんなに嫌われているんだろう

まぁ侑くんも女の子嫌いみたいだし

しょうがないのかな____











あなた:うん,ありがとう…!




角名:ん。したらまた明日ね










- 『 おやすみなさい 』と微笑む彼に

『 おやすみなさい 』と返して部屋を出る

明日からまた____頑張ろう












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