第14話

あおいの過去part3
63
2018/07/20 13:57

嫌な予感は当たった


○○公園から飛び出した龍と、車が接触したらしい....




あおい)「は....なにしてんだよ...

起きろよ...おい...マジで」


母)「.......」

そのときは、母さんはなにも言わなかった











その日から、家の中の空気は重かった

無言の朝。
無言の朝飯
無言の昼
無言の......

朝から寝るまで、ずっと無言

それから、ストレスが爆発したのは...







母さんだった






元々、俺は父さんの連子だった

結構仲が良い4人家族だった




父さんが死ぬまでは。。




それから、俺と龍と母さんの3人暮らし


何となく気づいていたのかもしれない。

母さんが、俺と龍を差別していたことに



それなのに、龍が死んだ


当然、二人暮らしになった今、母さんのストレスは、俺にくるわけだ

朝起きたら飯が出てくる....そんなのがなくなった

夏やすみの間、母さんは家にいた時間より、
男の家にいる時間の方が多かった

昼飯の時には、机に500円

夜飯の時にも、机に500円



お袋の味?そんなもの忘れたよ




そんなとき

龍のカバンから、スマホが出てきた

開いて見ると、LINEのとこが出てきた

未送信の画面が。


未送信の相手は...


俺だ



[LINEの内容]

龍)「にーちゃん、さっきはごめん、、

期待しすぎてたんだ。俺。

2年前、高校に上がる前のにーちゃんと、沖縄に一緒に住むって約束した.....
いや、
俺が思ってただけか。

にーちゃん、血繋がって無いんだってな

母さんに聞いたよ

何となく納得した

にーちゃんはスゲェもん。俺が一番尊敬してる人だもん。

俺とは違いすぎる....

だから、、さっきあんな感じに言われたのが、スッッゲェショックだったんだ

ごめんね、、俺の勘違いで、、
勝手な思い上がりで、にーちゃんに当たっちゃって。

にーちゃんが困った顔してたの、気づいてた

そんな顔見ちゃったから、逃げたんだ...

ごめんね、でも、謝ろうと思う

大好きなにーちゃん、
尊敬してるにーちゃん、
海外、応援するよ

今、行くね 」

多分、あの日だ
龍が死んだ時

これを書いてから飛び出したんだろうな...



あおい)「....うっ ...龍....」


しばらくスマホを顔に押し付け、、

ぐちゃぐちゃに泣いた




一応、俺は母さんに見せた

しばらく母さんと喋ってなかったから、
気づいてなかった




母さんが異常になってたことに...








母)「...なにこれ?

ってことは、あんたのせいで龍は死んだのか

...人殺し!!!」

あおい)「な...なに言ってるの?母さん!」


胸ぐらをつかんできた

母)「お前のせいだ!お前のせいだ!

龍を返せーーーっ!

何で血の繋がりがないヤツと暮らさなきゃならないんだ!

龍が...龍が死ぬぐらいなら、...




お前が死ねば良かったんだ....!」






あおい)「........っ!」


気づいたら、母さんを殴ってた



確信したんだ、そのとき




この人と俺は、、他人なんだ....と。






それなら俺はなんなんだ...?

なんにもないじゃん...俺。






「自殺」 真っ先に思い付いた、解決法


龍と同じように、車に体当たりしよう...



それでも俺は、死ねなかった



こんな俺が嫌いだ。

俺は俺が嫌いになった

なら....

とことん自分を大嫌いになろう。

その方が楽だ


それから俺は、自分で自分を壊していった









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