すべての始まりは、私と焦凍の個性が発現してからだった。
私の個性が発現したときに私は、兄 燈矢の部屋で絵本を読んでもらっていた。
その時、激しく扉が開く音がした。
私は怖くなり、咄嗟に兄の手を握る
恐怖から逃れるために目を瞑ると、兄が優しく「大丈夫だよ」と言ってきた。
ドンッと音がして目を開けると、私をかばったのか投げ飛ばされた兄、燈矢が倒れていた。
私は、無我夢中で手を強く握りしめた。
その時…
私の右手が激しく燃えた
私は、お父さんに無理矢理個性を試され、自分の個性の事が大体はわかった。
「炎華、兄ちゃんは大丈夫だよ」
その言葉が、最愛の兄 燈矢の最後の言葉になった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。