第50話

Love√(ラブルート)1
1,040
2019/01/28 12:16
あなた

カンタさん…

カンタ
あ、えっと…っよ!
私は顔を見れずに下を向いていた。
あなた

ライブお疲れ様でした、流石ですねぇ、私終始笑ってましたよっ……って、ちょ

いきなり温もりに包まれた。

状況の整理がつかないまま、耳元で低い声が響いた。
カンタ
急にごめんね、でもさやっぱり俺、君がなんだよね…
あなた

………。

自然と涙が一粒落ちて来た。
カンタ
自分が思ってるほど、大好きみたいでさ…どうしてくれんの…
あなた

カンタさんの口からそんな言葉が出てくるなんて…金髪パワーですね…

カンタ
いや、金髪じゃ無くても言ってたし…
あなた

…え?

カンタ
だから、その…
あなた

私!これから沢山大きな壁にぶち当たると思うんですけど、会わない期間のうちに感じたんです。一緒に居たいって…

自分の口から出た言葉が信じられなかった。

迷ってたはずだったのに、気持ちが高ぶってしまっていたせいか無意識のうちに口が開いていた。
カンタ
僕と、付き合ってください…。
きつく抱きしめられていた手が解かれて、目の前で綺麗な姿勢の辞儀をされた。
あなた

えっと…その、はい…喜んで。

カフェの席のど真ん中で告白されるなんて凄く恥ずかしかった。

でも、とてもとても最高の思い出になった。

けれど、少々後ろめたくもなった。

だって、トミーさんへの気持ちも整理しきれてなかったから…。
カンタ
俺は、こんな事普段から言える達じゃないけど…一目見た時から君しかいないって思ってたんだよね…
あなた

カンタさん、ごめんなさい、泣いてもいいですか?

カンタ
え?あ、え?
あなた

ありがとうございまずぅぅう。

カンタ
いや。号泣じゃん笑
あなた

どうしてくれるんですがぁあ、

カンタ
その、あ、よしよし?…。
照れた口調で優しく頭を撫でられた。



幸せに浸った時だった。

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