第16話

背中を押して
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2018/12/01 16:34
トミー
なあ、カンタ
カンタ
ん?
パソコンから目をトミーの方へと移した。
トミー
行ってこいよ
カンタ
どこに?
トミー
そりゃ、お前、カフェだろ
カンタ
え?
トミー
ちゃんと話せよ
カンタ
なにを?
トミー
あなたさんの今までの行いを知りたいんだろ?たらしだったら要警戒だぞ
カンタ
うん、だよね、やっぱトミーも、
トミー
俺らはカンタの背中を押してやりたい、けど、それには彼女の今や、今までの事を知らなくちゃいけない、
カンタ
俺さ、本当にどうしたらいいのかわからなくなった
トミー
カンタの初恋はそんなもんで終われるんだな
カンタ
いや、それは、
トミー
でも、そーゆーことでしょ
カンタ
…違う、なんて言えばいいのかな、
トミー
お前さ勇気を少し出すだけで、ことが少しずつ動くと思う事無い?
カンタ
それは、
トミー
おもうよな?なら動け勇気出して、
カンタ
でも、
トミー
行けってば
カンタ
わかった、明日行くから、
トミー
今すぐに
カンタ
本気で言ってんの?
トミー
本気だよ
カンタ
俺さ、上手く言えない気がしてたまんない
トミー
じゃあ、そんな終わり方で耐えられる?
カンタ
いや、それは…
トミー
遠目で見とくから、安心して行けばいい
カンタ
でも、
トミー
でも、とかもう無し!行くったら行く
カンタ
う、…ん
トミー
見ててやるから
カンタ
うん、わかった
言われた通り俺はあなたちゃんのいるカフェと行った。
トミーは気づかれない程度に距離を置き俺を見ていてくれてた。
カンタ
あなたちゃん、
あなた

あ!!カンタさん!来てくれたんですね、嬉しいです!

くしゃっとした笑顔が俺の悩みを1度ほぐされそうになった。
カンタ
あなたちゃん、話したいんだけど
あなた

あ、はい!!喜んで!

カンタ
店終わるまで待ってるね
あなた

いえ、もう上がろうと思えば上がれるので

カンタ
大丈夫なの?
あなた

はい!それでどうしましたか?

カンタ
あのね、翔太君だっけ、あの子にも色々聞いたりしたんだけどさ
あなた

はい、

カンタ
あなたちゃんはさ、今までどれくらいの子と付き合ったりしてたのかな?
あなた

え、どうしてそんなこと聞くんですか…?

カンタ
いや、いいから答えて
あなた

は、はい、6人です、かね、

カンタ
ちなみに聞くけど高校3年だよね?
あなた

はい…

カンタ
わかったよ…。
ちょっと電話来たから出て来ていいかい?
あなた

あ、はい、どうぞ、

カンタ
トミー!!ちょっと、想像以上過ぎて平常心保てないとこだった!
トミー
いやいや、もっと詳しく聞けないの?
カンタ
もう、無理無理トミーが聞いてよ
トミー
は?なんで俺なの
カンタ
いいから!!
トミー
はぁ、はいはい
カンタ
ごめんね、あなたちゃん
あなた

いえ、

席へ戻った。
カンタ
トミー少ししたら来るって
あなた

えええ!!な、な、なぜ!!?

カンタ
話して見たいってさ
あなた

そ、そんな、嬉しいです

カンタ
そう、、、
少しの沈黙が俺らを包んだ。

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