顔を合わせた瞬間、
彼女は直ぐに私の目の前に来て、
右の頬を強めに叩いた
思わず痛みで声が出る。
子供地味だ挑発の様に
口角を上げてそれだけ言った
え?マジで何が?
私色々しすぎてますが?
確かに、“あの花”を使った
俗に言う、《 蘇りの妙薬 》
を作るには作った。だけど……
そうだ。私は、家族を守るだけでは無い。
東雲の1人として、いつか
鬼殺隊や産屋敷一族を抹殺する任に
着いていたに違いないのだ
唐突に気になったのだ。
ほかの鬼と違い、禰豆子ちゃんと同様、
人を襲ったり、傷つける事があっても
彼女が地獄に落ちる責任は無い
そう、私は地獄に落ちる。
もう、亡くなった御館様達の所へは
行けないのだ。
嘘をついた謝罪も出来ない。
朧魔は私にそっと抱きついた。
私も彼女を抱きしめ返す
すると、また
私の周りに青い炎が広がった。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ 37話 柔らかい文字
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。