第27話

病室
834
2019/11/08 11:56
山田side
また、あなたの所へ来てしまった。
こうして無意識にあなたがいる病室の前に立っている事がよくある
ドアを開け
あなたの元へと歩いていく
山「あなた、まだ寝てるのかよ。」
俺にはどうしてもあなたが寝ているようにしか見えなかった
.
そして1年が経った
中「山ーあなたのお見舞い行くぞー」
山「おう、準備してくる」
俺らは徐々に笑顔を見せれるようになってきた
でも、あなたは寝たままだった
中「あなた、おはよう。」
山「今日で1年だな。」
中「ああ」
山「あなた、そろそろ起きてもいいんじゃないか?」
中「寝すぎて俺らの事忘れてたりして。笑」
山「かもな、あ、でも俺の事は覚えてるよ絶対」
中「いや~山の事忘れてるよきっと」
山「んなわけな」
こうして冗談にも笑って返せるようになった
病室で楽しく話す事が俺と裕翔の日課
それを今まで毎日続けてきた
なのに、目は覚まさない
中「あっ、そういえば今日みんなでご飯行こうって言ってたけど来る?」
山「え、行くに決まってる」
中「俺焼き肉がいいな」
山「俺刺身がいい」
中「今日は焼肉なの!!」
山「刺身!!!」
すると
あなた「んッ...」
中/山「え?」
微かにあなたが声を出した
あなた「んん....ッ...」
山「あなた?!!」
中「目覚ましたのか?!!!」
山「裕翔、ナースコール!!」
あなた「りょ…す…けッ......?」
山「そうだよ、あなた。やっと起きたか、、」
中「あなたッ、、」
あなた「ゆう.......と…」
30分後にはメンバー全員が駆けつけた。
みんな号泣していた
俺の目にもたくさんの涙が浮かんでいた
それからあなたは日々リハビリを行い、歩けるようになった
あなたの復帰はそう遠くなかった

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