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2021/07/22

第14話

岩泉一.
不器用な彼からの呼び出し。




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『放課後、いつもの公園に来てほしい』




今日の朝、私の彼氏であるハジメにそう言われた。




こんな改まって呼び出されるのは初めてで、正直緊張しているのが現状だ。




何を言われるんだろう。もしかして、別れ話とかじゃ…ないよね?




騒ぎ出した心臓をぎゅっと抑え、ハジメに呼ばれた"いつもの公園"に向かった。









公園につくと、大好きな彼の後ろ姿。




すぐに名前を呼ぼうとしたが、何を話されるのか、怖くて声を出せなかった。




そんな私に気がついたのか、ハジメはくるりと振り向いて、




岩泉「おうっ、おつかれ。…こっちこいよ」




と、手招きしてくれた。




けど、ハジメの少し緊張したような表情から何かを悟った私は、もう自分を止められなかった。




あなた「ねぇハジメ、話って何?」




岩泉「…え?」




あなた「こんな改まって呼び出すなんて…、…私っ、別れ話とか聞きたくないよっ!」




岩泉「…は?」




あなた「私、なんか悪いことしたかなあ。…ねぇ…やだよ、別れたくないよ……」




溢れ出して止まらない涙。私が言いたいのはこんなことじゃなかったはずなのに。




本当に情けないや、私。そりゃあ嫌われるよね、こんなめんどくさい女。




あなた「っ……ごめんね、ハジメ…」




止まない涙、何度も目を擦った。




ああもう、目が痛い。こんなに辛いっけ、別れるのって。




ゴシゴシと目を擦る私の手を、ハジメは掴んで止めた。




岩泉「ちょ、オイっ!やめろバカ!目ェ腫れんだろ!」




あなた「もういいんだってばっ!お願いだからほっといてよ…」




私のその言葉を聞いて、ハジメははっとしたような顔をする。




岩泉「……つーか、変な勘違いすんなよ」




あなた「……へ?」




勘違いって……?




岩泉「あー…、別れ話なんかじゃねぇから。あなたに渡したいものがあって、今日は呼び出したんだよ」




え、なに?渡したいもの…?




困惑する私に差し出されたのは、花束だった。




あなた「なにっ、これ……」




岩泉「これ、誕生日プレゼント」




あなた「…え?」




岩泉「ほらお前、明後日誕生日だろ。その日、合宿あって直接は祝えねぇから、先に祝ってプレゼントも渡しておこうと思って。」




あ、そうだ。




明後日、私の誕生日……。




あなた「…これを渡すために、呼び出したの……?」




岩泉「ん、まあな。…不安にさせて悪かった。けど、これだけは覚えとけ、」








ハジメは、いつもの笑顔でこう言う。













岩泉「お前と別れるとか絶対ェありえねぇし、手放す気だって1ミリもねぇから」















何それ、プロポーズみたいじゃん。















そう思うと、なんだかさっきまでの自分が馬鹿らしくなって、笑えてきた。














あなた「…ふふっ、そっかぁ。そうだよね…っ!」














岩泉「……ん?…ちょっと待て、俺今、すっげぇ恥ずかしいこと言ってなかったか…」







そう言って、ほんのり赤くなる顔を隠す彼。




ああ、そうだった。




私の彼氏って、こういう人だ___。




ちょっと不器用だけど、誰よりも男前で、優しくて、かっこよくて、可愛いところもあって……あと、バレーが上手。




あなた「…ふふっ、あははっ!」




岩泉「なッ…どうしたお前…?」




あなた「んーん、なんでもない!私の彼氏がかっこよすぎてなんか笑けてきちゃった」




岩泉「なんだよ、随分素直だな」




あなた「んふふ。…ありがとね、ハジメ!」




岩泉「おうよ。合宿から帰ってきたら、真っ先にお前んトコ行って、おめでとうって言うから、待ってろよ」




あなた「うん、待ってる!」




岩泉「ん。…じゃ、そろそろ帰るかー。…家まで送ってく」




あなた「いいの?」




岩泉「おう。いつものことだろっ」




あなた「それもそうだね。笑 じゃあ、お願いします!」












帰りは、2人で手を繋いで歩いた。




2人の時間はあっという間で、すぐに家に着いてしまった。




岩泉「…じゃ、今日はこれで。急に呼び出しちまってごめんな。あと、ありがとう」




あなた「こちらこそ、何から何までありがとうっ」




岩泉「おう。…じゃ、またな!」




あなた「うん、ばいばい!」




少しずつ小さくなっていく背中に、私は一生懸命手を振った。




もうちょっと一緒にいたかったな、なんて思ってしまったけど、その気持ちは胸の奥にそっとしまっておいた。




しばらくして、ハジメにもらった花束を改めて見る。




きっとこれは、全部自分で選んだのだろう。







赤やピンクや白の、主役みたいに大きな花でいっぱいのこの花束。









周りから見れば、センスのない花束…という解釈になってしまうのかもしれない。










だけど、私は知っている。









この花、花言葉に込められたたくさんのメッセージ。














あなた「…ほんっと愛されてるなあ、私。笑」














ハジメと会う前、あんなに不安になってた自分がますます馬鹿らしいや。


















だって私、こんなにも幸せ者なんだから。













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お久しぶりです。



なかなか投稿できず、本当にすみません!



そして今回も、かなりの低クオになってしまった、、🤭



最近、呪術廻戦と東リべにハマってしまって…というのは言い訳ですが、



これからも思いつきで書いて投稿しますので、お付き合いよろしくお願いします🙇



リクエストとコメントもぜひ!お気軽にどうぞ〜!






⌇カエデ