第42話

賭け
7,155
2018/02/04 12:57



ーーーーーー







校長『これにて、第33回〇〇高校体育祭、全行程を終了致します。』









体育祭が終わった。








舞『芽衣、打ち上げ19時からだってー!!』



私「了解〜!じゃあ18:50に待ち合わせしよー!」



舞『はーい!じゃあまた後でね〜!』










私は舞と別れて、




ある教室へ向かった。














ーーーーーーガラッ、













『…………芽衣‥』












私「…………あーあ。賭けに負けちゃったなぁ‥」











そう、賭けに勝ったのは、、

















私「……………………ハル君。」












結局選抜リレーは、ハル君が1位だった。







湊もすごく速くて、一瞬追い抜いたように見えたけど


ハル君が最後の最後で追い抜かし、


ゴールテープを切った。










私「やっぱりハル君は速いなぁ〜。」



遥斗『……芽衣』



私「何味のアイスが良いかな?バニラ?チョコ?」



遥斗『…………芽衣、、』



私「適当に明日買って持って行くね!」



遥斗『……芽衣、あいつ…足速いんだな。』







あいつ、




湊のこと、、だよね。








私「…でも、やっぱりハル君の方が速かったね。」




遥斗『いや、抜かされてたよ。』




私「……でも抜かし返したんだから、ハル君の方が
速いんだよ。」




遥斗『…あいつ、最後の最後でよそ見したんだよ。』




私「……よそ見?」









あんなに全力で走ってる最中に、



よそ見?









遥斗『……芽衣、お前…』







ーーーーーーガラッ








友香『遥斗ー?まだー?……て、芽衣ちゃん…』





私「あ、友香先輩…」




遥斗『友香、先に帰ってろって言ったろ』




友香『どうして…』




遥斗『……友香』




友香『どうしていつも芽衣ちゃんといるのよっ!』




私「ゆ、友香先輩…」






突然友香先輩が泣き出し、取り乱した。






友香『遥斗の彼女は私なのにっ!どうしていつも
遥斗は芽衣ちゃんの隣にいるのよっ』




遥斗『…………、、』







友香『どうしてっ、、どうして、、、ねぇ、、
遥斗が好きなのは誰…?』








遥斗『…友香、、俺は、、』






友香『っっっ!!別れないからっ!!』








そう叫び友香先輩は走って教室を出て行ってしまった









私「…………ハル君、、」





遥斗『…………ったく。あいつバカだよな、別れるなんて誰も言ってねーのに。笑』





私「…………うん。。」





遥斗『…自分の気持ちが揺らいでたことは、、
間違ってない。』





私「…………ハル君の、気持ち?」





遥斗『自分でもビックリしたよ。嘘だろ!?って』




私「…………ハル君、、何の話‥?」





遥斗『友香はさ、そんな俺に気付いてたんだと思う。
…ははっ(笑)、バカなのは俺か。。』






私「…………ハル君、、」







遥斗『……悪い、芽衣。やっぱり放っておけない』








そう言ってハル君は走り出した。




あぁ、ほんとに好きなんだな、友香先輩のことが。



だけど、



不思議と以前のようなショックはない。




ほんとに、不思議だけど。








遥斗『……あ、そうだ…』









教室を出る瞬間、ハル君が走る足を止め、



振り返った。














遥斗『芽衣の声って、意外と通るの、知ってた?』








私「……え?…通る??」








遥斗『俺は、お前の声で勝てたんだよ。』







私「……?どういうこと??」








遥斗『……あいつに聞いてみれば?じゃあな!』










あいつって??






誰?











湊?




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