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第1話

幼馴染
18,720
2018/01/24 16:48



ーーーーーーチュン、チュン、






『…‥‥ろ!』




……ん?




『……きろ!』




あれ?…ハル君の声がする‥


夢でも会えるなんて幸せだなぁ……







『起きろーーーーーーーー!!!!!!』







!!!!!!!!






「うわぁぁぁああ!!!夢じゃない!?!?」






『は!?夢?寝ぼけてないで早く準備しろ!
遅刻するぞ!』






「え!?遅刻!?」





AM 8:10




やば!もう家出ないと間に合わないじゃん!






『それじゃ、お先〜』






「え、ちょっと待って!」







ーーーーーーーーーーーバタン。







え、置いてかれた!?






ちょっと待ってって言ったのに!!←





急いで支度を済ませて家を飛び出る。








私「ハルくーーーん!!待ってーー!!」




『ちょ、大声出すなバカ!』




私「だって置いていくんだもん!」




『寝坊したお前が悪い!ほら、これお弁当!』




私「え、なんでハルくんが持ってるの!?」




『お寝坊さんは家を飛び出ていくだろうからってさ』





私「…ありがと。」




『感謝するならおばさんに言えよ、バカ芽衣』





そう言って、頭ポンポンしてくれる彼。




と思いきやデコピンしてくる彼。






「いったぁぁぁあ!!!」






彼こそが私の自慢の幼馴染、


高峯遥斗(たかみね はると)高校3年生。





遥斗『ばーか。笑』





隣の家に住んでる1つ年上の彼は、ひとことで言うと、完璧人間。


顔良し、性格良し、運動神経良し、
おまけに頭も良い。






そんな完璧人間ハル君と幼馴染の私は、


望月芽衣 (もちづき めい)高校2年生。




顔も性格も運動神経もぜーんぶ普通!
どっちかと言うと中の下、ってとこかな?
おまけに頭は悪い。






ハル君の横に並ぶのも恐れ多い‥


けど、ハル君の隣は誰にも譲りたくない。






たまに冷たいけど、

たまに強烈なデコピンしてくるけど、




優しいハル君が、大好き!!




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