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第63話

返事







ーーーーピーーーーーーーーー、







『ありがとうございましたっ!!』






今日はハル君たちの引退試合。




だったけど、




終わってしまった。





試合は67-70でハル君たちの負け。







私「……………ハル君…」







試合前も試合中も、集中していたハル君。



ひと言も声かけていなかったけれど、

私に気付いてくれていたみたいで




試合が終了すると、観客席にいる私の方を


チラッと見て、


微笑んだ。








私「…………お疲れ様、ハル君。」











引退試合ということで、

監督からひと言、部員達からもひと言ずつ

3年間の想いを話す。







ずっと一緒に頑張ってきた仲間だからこそ、

色々な想いがあるはず。






私は先に帰ってよう。










ーーーーーーその日の夜、








母『芽衣ー!ハル君来たよー!』



私「??いま行くー」





なんで家にあがってこないんだろう…






私「どうしたの、ハル君?あがりなよ!」




遥斗『たまには散歩しに行こうよ』




私「散歩?良いけど…」







散歩したいなんて珍しい…



久しぶりだなぁ、ハル君と散歩するの。








遥斗『……今日は来てくれてありがとな』




私「うん…。ハル君、3年間お疲れ様でした!」




遥斗『さんきゅ。でもやっぱり最後は勝って締めたかったなー』




私「ふふっ(笑)、惜しかったよね。」







それからハル君のバスケ話がはじまった。


こういうのもなんだか久しぶりだなぁ。




バスケの話になると、ハル君は熱くなる。





そして、キラキラした顔ですごく楽しそうに話す。






そんなハル君を見るのが、私は好きなんだ。








遥斗『お、この公園懐かしいな〜』




私「今は全然来ないもんね…」







ハル君と小さい頃よく遊びに来ていた公園。




私がお母さんに怒られた時に


ハル君がここに連れてきてくれて、


一緒にブランコ2人乗りして遊んだりしたなぁ。










遥斗『…………芽衣、』









ハル君、









私「………………、」









遥斗『…………ブランコ乗ろう。』





私「…………え!?ブランコ?」





遥斗『……悲しい時はブランコ乗るんだよ。風にあたってスッキリするだろ?笑』





私「ははっ(笑)、なにそれ…笑」








久しぶりにブランコに乗った。




昔と違うのは、




もう2人乗りは出来ないってこと、かな。










言わなきゃ。









返事、しなきゃ。








今日するって決めたんだもん、








言わなきゃ。








ずっと、


ずっとずっと


好きだったハル君。





ハル君の彼女になることが、


私の夢だった。





ハル君も同じ気持ちだなんて、


夢のようなことなのに…












遥斗『…………芽衣、ちゃんと言うんだよ。』










私「………………え?」









遥斗『………頑張れ、芽衣。』









私「……っ、、ハル君、、」










ハル君は、きっと気付いてた。



私がハル君じゃない、他の誰かを好きだって。












私「…………ハル君、、ごめんなさい。」










ずっと好きだった人。



小さい頃からずっと。









遥斗『…………うん。』









だけど、










私「……好きな人がっ、、出来たの、、」









気付いたら、特別な存在になってた。



私の中で彼はいつの間にか大きな存在になってた。









遥斗『……あー、くそーーーーーー』









私「!?!?」







遥斗『試合に負けるより悔しいな。笑』







私「え、それは……」







遥斗『……気付くの遅かったな、俺。』







私「…………ハル君、、」







遥斗『あーーーでもあいつには負けてばっかだなー。
リレーでも負けたし。』







私「……あ、あいつって…!!」








ハル君は、



私が他に好きな人がいるってことだけじゃなく、



湊のことを好きだってことも、



気付いてたんだ…







遥斗『だって芽衣、あいつの話ばっかなんだもん』




私「え、そんなことないよ!!」





遥斗『いつも嬉しそうにあいつの話をするから、
お前が好きなのは俺だろ!!…って思ったことも
あったよ。笑』





私「……そ、そんなに??笑」





遥斗『…………あいつのこと、好きなんだな。』







私「………………うん。」








遥斗『…………そっか。』








ハル君は、ふぅーっとひと呼吸置いた。









遥斗『……芽衣、俺はこれからも変わらずにお前の
幼馴染としてそばに居るから。』








ハル君、、



ありがとう。








遥斗『…あいつに泣かされたら、すぐに俺に言えよ?俺が倒してやるから。笑』






私「……倒すって、悪役じゃないんだから…笑」









ハル君、ありがとう。





でも、泣かされるもなにも





湊とはそういう関係じゃないし…










そのあとハル君とは、テレビの話をしたり、


くだらない話をしたりして、家に帰った。









私の幼い恋が、ついに終わったんだ。