先輩『よし、今日の夜練はこれで終わりー!
みんな気を付けて帰れよー!』
『芽衣、お疲れ様ー!また明日ねー!』
私「うん、また明日ー!」
練習が終わり、各自解散していく。
ーーーーーーポツ、ポツ、、
やば!!雨降ってきた!!
お金持ってきてないから傘買えないし…
走って帰ろう、、、
ーーーーーーザーーー、
『芽衣ちゃん!』
私「え!?あ、翔先輩!」
翔先輩『芽衣ちゃん、傘持ってないの!?』
私「先輩こそ!」
翔先輩『いや、要らないかなって思って!笑』
私「私もです!笑」
まさかのゲリラ豪雨で、
もはやシャワーを浴びてる気分だ。
翔先輩『ちょっとこの雨酷いね…!!』
私「たしかに!!笑」
翔先輩『……芽衣ちゃん、うちおいでよ!』
私「……え!?」
え!?家って、、、
翔先輩の家!?
ええええええ!?!?!?
私「いやいやいや!!自分の家帰るんで!!」
翔先輩『芽衣ちゃんの家、近いの?』
私「いや、、近くはないけど、、」
そんなよく知りもしない翔先輩の家に行くなんて、、
翔先輩『俺の家、すぐそこだからさ!ほら、早く!』
そう言って翔先輩は私の腕を引っ張り進んでいった
私「え、ちょっ、、行かないですって、、」
翔先輩『雨宿りした方が良いって!!』
私「いや、そういう問題じゃなくて!」
翔先輩『大丈夫!俺の家、今誰もいないから!』
え!?誰もいない!?
それ、何が大丈夫なの!?
私「先輩!ダメですよ、、!!」
だけど、男の先輩の力に適うわけもなく、、
ぐいぐい引っ張られていく
たぶん襲ってくるような先輩じゃないだろうけど、、
でも、、、
ダメだよ、やっぱり!!
私「ちょっ、ちょっと待って、先輩!離して!」
湊『…………芽衣、何やってんの?』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!