第50話

悪かったな
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2018/02/10 16:19









遥斗『…………部活戻るわ。』







私「……えっ、部活!?」







遥斗『…………休憩終わっちゃうから。』







私「あ、そうだよね…ごめん、、、」









どうしてハル君は友香先輩の別れ話を受け入れたの?







とは聞けず…









私「部活、頑張って…!」









そんなことしか言えなかった。










遥斗『………………今日芽衣の家行くから』










え?






私の家に来る?








私「え、なんで……」







遥斗『じゃ、気をつけて帰れよ。』








そう言ってハル君は部活に戻ってしまった…








ハル君が私の家に来ることは珍しいことではない。



だけど、



家に行くなんて前もって言われることなんてなくて、





なんとなく、、








胸が高鳴ったんだ。











ーーーーーーガラガラ、









高鳴る鼓動を抑えながら、教室に戻ると、、













私「え、、、」












もうとっくに帰ってると思ってた。










私「なんでいるの…」










湊。










湊『悪かったな、まだ居て。』





私「いや、そういう意味じゃないけど…」








後ろめたいことがあるわけでもないのに、


湊の顔を見たら、


なぜか後ろめたい気持ちになった。









私「…………誰か待ってるの?」







湊『………………ん。』







私「あ、そっか………」









そっか、


誰か待ってたんだ…
















湊『…………帰るぞ。』








私「……………………え?」






湊『早く。』






私「え?いやいや、誰か待ってるんでしょ!?」






湊『……来たから帰るって言ってんの。』






私「え、、、私を待ってたの?なんで??」







待ち合わせの約束なんてしてないのに。








湊『別に、なんとなく。』






私「な、なんとなくって何よ…」







湊『……いいから早く帰るぞ!』








私「……ふふっ(笑)」










無愛想な湊を見て、


なんだか出会った当初の湊を思い出した。











湊『そういえば幼馴染は…?』





私「え、あー、、ハル君は部活行ったよ」





湊『……ふーん。』








湊がハル君のことを聞いてくるなんて

ビックリした。


教室出る時に目が合ったからかな。









私「じゃ、帰ろっか!」





湊『あぁ…。』









湊は特に何も聞いてこなかった。



私も、何故か言えなかった。







ハル君と友香先輩が別れたことを。




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