第103話

久しぶりのデート
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2018/06/16 17:23









湊『…………芽衣』





私「んー?」





湊『……こっち見んな、気が散る。』













ただいま湊とドライブデートをしております。












私「ねぇ、湊ー?」



湊『ん?』



私「ふふっ(笑)」



湊『…………怖…(笑)』







湊の相変わらずの省エネ返事にすら、ときめく私…








私「みーなーとー」



湊『なに?』



私「何でもなーい」



湊『…………うざ芽衣。笑』



私「え、うざって何!?笑」



湊『う・ざ・い』



私「湊のバカーーー!!」



湊『はいはい。』






こんな酷い扱いされてるのに、ときめく私。

末期だ。笑







私「てかどこ行くの?」



湊『んー、どこ行きたい?』



私「え、それ今聞く!?笑」



湊『いま聞いちゃいけないの?』



私「出発する前に聞こうよ…笑」



湊『あぁ、そうか』






いやいやいやいや、


あぁ、そうかって…






私「相変わらず抜けてるなぁ(笑)」



湊『眠いんだよ!笑』



私「あ、そういえばいつ帰ってきたの!?」



湊『今日の朝』



私「てか帰ってくるの聞いてないんだけど!」



湊『うん、言ってないし』






いや、あなたサラッと言ってないしって言うけど


それ結構傷つくんですけど…







私「……なんで教えてくれなかったの?」



湊『…………』









え、なぜ黙る…?





この謎の沈黙は何なんですか、、





あ、もしかして




私がなんて言ったか聞こえなかったのかな









私「……な、なんで私に教えてくれなかったのかなぁ
なんて、気になったりして…」





湊『…………聞こえてるよ。笑』








聞こえてたんかい!!









湊『芽衣のアホ面を見たかったから、かな?笑』



私「え、何それ(怒)」



湊『期待通りだったよ。笑』







そんなもののために教えてくれなかったの?(怒)




まったく、、









湊『そろそろ芽衣が寂しがってるんじゃないかなー
って思ったんだよ、ばーか』









湊…








私「……………とか言って、本当は湊が私に会いたかったんでしょー?笑」



湊『…………降ろすぞバカ芽衣。』



私「わー!!ウソウソ!笑」







自分が考えていることを当てられる恥ずかしさも
ちょっとはある。


けど、


なにより分かってくれてるんだっていう
気持ちの方が大きい。








私「湊、ありがとね」



湊『何が?』



私「んーん!別にー」



湊『…………変なやつ。笑』



私「湊!わたし行きたいところある!」



湊『どこー?』



私「湊の実家!」



湊『え、実家?良いけど…どうした?』



私「湊、疲れてるでしょ!」



湊『いや、全然平気だよ。俺の体力なめんなよ?』



私「だーめ!今日は休むの!」



湊『せっかく久しぶりにデートしてんのに?』



私「う"っ…………」



湊『次いつ出来るか分かんねーのに?』



私「そ、そうだけど…」



湊『次はいつかなー、正月かなー』






お正月……






湊『1年後かもなー。』



私「い、1年後!?」






1年…いやいやいや、、、






湊『てことでどこ行くかー、何か食べる?』






1年?


お正月?


いやいや、そんな遠いの嫌だよ




嫌だけどさ








私「だめ!帰ろ、湊!」







無理させたくないもん。







湊『良いの?次は半年後かもよ?いや、1年後かも』




私「我慢する!!」







今日帰ってきて時差ボケで辛いはずなのに、
私のためにデートしようとしてくれて…

もうその気持ちだけで十分。







湊『芽衣ってほんと頑固だよなー。』



私「なんとでも言って下さい」



湊『がんこちゃーん』



私「(怒)」



湊『あ、がんこちゃんが怒った』



私「いいから早く帰るよ!(怒)」



湊『はいはい。……ったく。』








久しぶりに湊とこうしてデート…


と言ってもドライブデートだけど


一緒に過ごせて幸せだったから大丈夫。




それにまだ明日もあるもんね!!

去年も夏休みに、2週間帰ってきてたし!








私「湊、今回はどのくらい日本にいれるの?」



湊『日曜に帰る予定』



私「え、今週の?」



湊『そう』





今週の日曜って、


今日が木曜だから、、


今日入れて4日後にもう帰るの!?






私「は、早くない!?」



湊『んー、まぁ論文とか手続きとか色々あんだよ』





湊はまた来年から日本でいう大学院に4年通って

医者になるらしい。



難しいことはよく分からないけど、大変そう。





それにしても4日後って…








私「そっか…」





湊『…………』





私「仕方ないね!でもまだ明日も明後日もあるから
私は全然大丈夫だよ!明日は何しようかな〜」








寂しいけど、それを言ってしまったら湊が困っちゃう



だから言わない。


泣かない。




私、強くなった。







私「湊は行きたいところないのー?」



湊『芽衣の行きたいところ。』



私「ずるっ!」



湊『ずるくて結構〜』



私「じゃあ私も湊の行きたいところ!」



湊『後出しは却下。』



私「なにそれー!!」










湊はこんな私の気持ちにも気付いてると思う。



でも口に出したらダメって、



湊もわかってるんだろうな。







私、強くなった。




私たち、強くなったよ。






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