第76話

香り
6,742
2018/02/26 15:48







、、、






ど、どうしたら良いのでしょうか、、







湊に会えて嬉しい。







けれど、






この状況は……どうしたら良いの?








ただいま、ドアの所に追い詰められています。

















湊『……………なんで芽衣が裕太の部屋にいんの?』












私「…………な、なんて言ったら良いのか…」








3人組に連れて来られたとはいえ、


本当に嫌なら断れたはず。





あわよくば、





男子の部屋の階に行けば、





湊に会えるかもしれない





っていう欲があった。






なんて、湊には言えない。












湊『…………男の部屋にホイホイついて行くな。』





私「……ホ、ホイホイはついて行ってない!」





湊『どうみてもあれはホイホイついて行ったろ!』





私「違うってば!!」






湊『違くねぇだろ!』






私「違う!!」








むーーーーーー。




一向にお互い折れない。












湊『………………焦んだろ。』






私「……何が?」











湊『いきなり芽衣が男の部屋から出てきたら、、

焦るだろ。』








湊、




ダメだよ。





そんなこと言われたら、





期待しちゃうよ。








私「……そういえば、なんであそこにいたの?」




湊『………潤(同じクラス)の部屋で話してた。』




私「……そうなんだ!」








潤くんの部屋にいたって言うだけなのに、



今の間は、何だろう?










ーーーーーーーーガヤガヤ








私「な、なんか外騒がしくない??」








ーーーーーーーガチャ、







先生『お前ら何組の生徒だ!?』



女子『ごめんなさい〜!!許して!!』



先生『他にもいるだろ!』



女子『ま、まさか〜!!いないよ〜!』



先生『先生がスペアのルームカード持ってんの、
お前ら知らないだろ?』



女子『えっ!?!?まじ!?』



先生『全部の部屋開けるぞーーーーー』








ーーーーーーーーバタン、






や、やばい!!!!!








湊『…………これはヤバいな。』




私「ね、湊!!どうしよう!!!!!」




湊『…………どうしようって言われても…』









ーーーーーーーー次はここだな〜







!!!!!!






く、来る!!







ーーーーーーーーピッ、







お、終わった…














湊『………………芽衣、』











ーーーーーーーーぐいっ、










私「……えっ」








湊『…………静かにしろ!(小声)』











ーーーーーーーーバサッ、













私はベッドの中に隠れた。







湊に抱きしめられる形で、、












ーーーーーーーーガチャ、






先生『んーー?なんだ、この部屋真っ暗だな』








ドキドキ、





し、心臓の音が、、






湊に聞こえちゃう、、、










先生『て、、誰もいないじゃないか!』









は、早くドアを閉めてよ、先生…










湊『………………まだ動くな(小声)』







私「っ!!!」








耳元で囁かれる湊の声に、


胸が高鳴った。








先生『……この部屋は何組だー??3組か?』







ーーーーーーーーパタン、







や、やっと、、、





先生がいなくなった!!!






これ以上湊の腕の中にいたら、、




心臓が耐えられない!!!!!










私「み、湊?……先生行ったよ…」





湊『………………』





私「…………?……湊?」





湊『…………シャンプーの匂いがする。』





私「あ、さっきお風呂入ったから……」





湊『………………』







髪の毛の匂い嗅がれてたの!?




恥ずかしいんだけど!!!!!










湊『………………芽衣は無防備すぎる。』




私「無防備!?」




湊『風呂上がりに男の部屋になんて行くな。』




私「いや、行こうと思ってお風呂入ったわけじゃ…」




湊『実際来てんだろ。』




私「え、それは、、」








湊『………………他の男の部屋には行くな。』






私「ど、どういう意味……?」









湊……





そんなこと言われたら、






ドキドキが止まらないよ…






期待しちゃうよ
















湊『…………………芽衣、俺は……』












プリ小説オーディオドラマ