ーーーーーー体育祭まであと1週間
ピーーーー
先輩『今日の放課後練習はここまでー!』
応援団でやるチアダンスもいよいよ大詰め。
あれから毎日放課後は応援団の練習に参加してます。
先輩『夜練来れる人は20時に公園に集合ねー!』
『めーいちゃん!』
私「え!?あ、翔先輩!!お疲れ様です。』
翔先輩『芽衣ちゃん、夜練行くのー?』
私「はい、行く予定です!」
堂島翔先輩。3年3組の応援団仲間。
気さくな人で、よく話しかけてくれる。
翔先輩『そっか!じゃあ、またあとでねー!』
学校の決まりで、応援団の放課後練習は18時迄。
だけどそれだとなかなか進まないので、
20時から2時間だけ公園で夜練をしている。
(もちろん学校の先生達にバレないように。)
なので一度家に戻り、夜ご飯だけ済ませて
公園に再集合する。
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私「じゃ、行ってきまーす!」
母『あ、芽衣!今日夜雨降るみたいだから、傘持っていきなさい!』
私「え、いいよ!邪魔だし!じゃ、行ってきます!」
ーーーーーーガチャ、
遥斗『ぅお!!ビックリした〜』
友香「あ、芽衣ちゃん♡」キャピッ
玄関のドアを勢いよく開けたら、
ちょうど部活帰りのハル君と、友香先輩が
私の家の前を通るところだった
私「!!あ、今帰り…ですか?」
遥斗『あぁ。…てか今日も夜練なの?』
私「うん!」
友香『大変だねぇ…頑張ってね♡』キャピッ
私「ありがとうございます…じゃあ、私はこれで…」
遥斗『芽衣、あんま遅くなんなよ!』
私「……はーい!」
友香『…………』
これからハル君の家に行くのかな。
ハル君の部屋に、、、
ダメ!考えない!!!
今は応援団のことだけ考えないと!!
先輩『よーし、揃ったかー?じゃ、やるぞー!!』
pm20:00、夜練が始まった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。