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第60話

なんとなく





私「…………湊…」







ーーーーザッ、ザッ、ザッ、(砂浜を歩く音)







私「…………ねぇ、湊…」









何度呼びかけても全然振り向いてくれない。



歩くスピードが速すぎて追いつかないし…







私「………ねぇ、湊ってば!」








ーーーードンッ







私「わ、、!!」







小走りで湊に追いつこうとしたら、、

知らない男性にぶつかって反動で転んでしまった…







男『わ!ごめん、大丈夫!?』


私「……す、すみません、、大丈夫です……」













湊『…………芽衣、』










さっきまでスタスタ歩いてた湊が、

戻ってきて手を差し伸べてくれた。







私「……ありがと、」




男『ほんとにごめんね!!』




私「あ、大丈夫です!こちらこそすみませんでした」








前方不注意とはこういう時に使うんだな。








湊『…………ったく。』




私「…………なんか色々と、、ごめん…」




湊『……とりあえず、これ着て。』







そう言って、湊が着てたTシャツを渡してくれた。




水着で歩くのって結構恥ずかしかったから、

本当にありがたかった。


トイレに行く時、着てくれば良かったなぁ…









私「……ありがと。」





湊『………はぁ、、、高校生がトイレ行って迷子に
なるなよ…』








……うぅ、、


ごもっとも。








私「パラソルがどれか分かんなくなっちゃって…」




湊『……スマホぐらい持ってけよ。』





私「もう本当にごめん!」





湊『……はぁ、、、』





私「でもよく私が迷子になってるって分かったね!」








戻りが遅いからって、迷子とは限らないし…


しかもこの人混みの中、よく見つけてくれたなぁ。








湊『…………なんとなく。』





私「なんとなくかい!」





湊『……ん。なんとなくそんな気がした。』








なんとなくそんな気がした、か…



なんとなく、だけど、



気付いてくれて、私もなんとなく嬉しいんだ。