第56話

1学期終了
6,943
2018/02/12 16:04





ーーーーーーキーンコーンカーンコーン、







先生『夏休みだからって、ハメを外さないように!』









1学期が無事に終了した。








舞『夏休みだぁぁぁぁぁああ!!!』



私「海だぁぁぁぁぁぁあああ!!!」



光『水着だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』



私・舞『おいっ!!!!!』








いよいよ明日から待ちに待った夏休み!







舞『やっと学校から解放されるー!!』



私「でもみんなに会えないのも寂しいなぁ〜」



舞『みんな?……え、みんな??笑』



私「み、ん、な、だ、よ!!」







あれから舞はちょいちょい意地悪を言ってくる。







光『え、芽衣ちゃん寂しがり屋なのー??』



私「違うよ!寂しがり屋なんかじゃないよ!」



舞『芽衣は寂しがり屋さんだよね〜!』



光『それならいつでも連絡しなよ!……湊に。笑』



湊『…………おい。』



私「え、、、」



湊『間に受けんな、バカ芽衣。ブロックするぞ。』



私「ブロック!!ひどーーー!!」








でも、こんなバカな話をして毎日笑ってるのが

当分なくなるのは、





やっぱり少し、寂しいかな。








舞『じゃあ光と湊、また来週の海でね〜!』


私「ばいばーい!」


湊『じゃ!』


光『連絡するからねー!!』







ははっ(笑)



ほんと光っちは舞のこと、大好きだなぁ…笑








あれから1ヶ月が経った。






何か変わることもなく、





何か聞かれることもなく、






ただ毎日が過ぎていった。









舞『芽衣、もう夏休みだよ〜』



私「夏休みだね〜早いなぁ〜」



舞『じゃなくて!(笑) 先輩のこと、どうするの?』









ハル君には、まだ返事をしていない。





返事を急かされることも、求められることもなく、




いつも通り接してくれるハル君に甘えて、





何も行動を起こさずにいた。










私「1年前…いや、半年前ならこんなこと悩まなかったんだけどなぁ…笑」




舞『……きっと即決だったもんね。笑』








うん、それは間違いない。




ハル君から告白されるなんて、




そんな夢みたいなこと、返事に迷うわけがない。










なのに、






今の私は、、、












私「……たぶんもう答えは出てるんだ…」




舞『そうなの?』




私「…………うん。」









そう、答えはもう出てる。











舞『じゃあまた海でね〜!』


私「ばいばーい!」








舞と別れて、家に帰ると、、、








ーーーーーーガチャ、








私「ただいま〜」




母『おかえり、ハル君来てるよ!』




私「え!?」









ーーーーーーバンッ!








急いで自分の部屋に行くと、、






遥斗『すげー音(笑)』




私「なんでいるの(笑)」




遥斗『ちょっと用があってさ!』




私『片付いてないのにー!!』




遥斗『別に今更気にしねーよ!笑』







ハル君が気にしなくても、


私が気にするんだよ…


一応女だし。







私「それで、どうしたの??」




遥斗『来週さ、引退試合なんだよ』




私「あ〜、もうそんな時期か…」




遥斗『……最近全然応援来ないじゃん』




私「……そう、かな?」






たしかに最近はハル君の応援に行かなくなった。








遥斗『………………来てよ。』







私「…………え?」







遥斗『来週は、来てよ。』







来週の引退試合……


そうだよね、


高校生活最後の試合だもんね…







私「うん、、行くよ。引退試合だもんね…」




遥斗『…………引退試合だから、か……』




私「え?何か言った??」




遥斗『……いや、なんでもない。じゃあ来週は宜しく頼むぞ、応援団長さん?笑』














ハル君の引退試合が終わったら、言おう。









告白の、返事を。





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