あなた「ぅっ・・・うぅっ・・・ぁっ・・・」
さっきから泣いてばっか
こんな姿見せられないよ
あなた「たすけ、て・・・」
猫又「夢望を呼んでくれないか?」
黒尾「急にどうしたんですか」
猫又「まぁまぁそんな不思議そうに見ないでおくれww」
黒尾「まぁいいや、夢望ー」
しばらくすると遠くで「はーい!」と可愛くね作っている声が聞こえる
夢望「どうしましたか〜?」
と私なにもしてませんよ雰囲気を出している
猫又「まぁあまり大した話ではないが・・・」
猫又「君、烏野の谷地さん知ってるよね?」
夢望「あぁ〜烏野のマネさんですよね?」
猫又「そうそう、それで弥生くんから聞いたのだが、谷地さんが君に打たれたと聞いてね」
夢望「私、してませんよ〜?」
猫又「そうか、なら弥生くんに聞いたと言えば?」
夢望「・・・」
猫又「弥生くんから聞いてるよ、色々とね、君が仕込んだんだって?いい頭脳を持ってるじゃないか」
猫又「ただ私のところにはそういう血液は要らないんだよね、ということで・・・退部、してくれないかな?」
小鹿野「猫又監督」
猫又「おや、どうしたのかな」
小鹿野「実はうちの部室が荒らされまして、あなたのマネージャーに」
夢望「わ、私はやっていません!」
猫又「こりゃ失礼した!お詫びになにかしてあげたいのだが」
小鹿野「大丈夫ですよ、俺が言うのもあれですけど、今は烏野のマネージャーさんが掃除しています、あいつの代わりに」
猫又「ほぉ〜う・・・?」
夢望「っ・・・!!」
その話をしていると、ドン!と音が聞こえた
そのドアに立っているのはあなただった
あなた「この度、弥生あなたは
烏野男子バレー部マネージャーを辞めます」
その一言で全体がしずまった
活気強かった声も、スパイクの音も、ホイッスルの音も
全ての音をその一言でしずまった
あなたの姿はどこか悲しくて切なくて、でもそれを態度に表さなかったが
彼女の顔には涙が出ていた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!