第24話

想定外の気づき、涙のコノハ。
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2022/10/29 09:02






赤葦にどうお礼しようかな。




赤葦 京治
そうなんですね笑





何回も助けてもらった。




さっきだって…今だって。





赤葦 京治
それは馬鹿ですね。あなたの下の名前さんが
木葉きば あなたの下の名前
え~私~?




コノハの横を通り過ぎる。





ねぇ、引き止めてよ…コノハ………、







赤葦 京治
そうだ、小腹空いてますよね?
木葉きば あなたの下の名前
やっぱエスパーだわ




今こうやって赤葦が普通に接してくれてるおかげで、コノハの横を通り過ぎることが出来てる。





何回も何回も助けられてる。





なら私は???赤葦を助けたことある?









ないよ。







赤葦 京治
はい。
木葉きば あなたの下の名前
うぇ~い
後輩の奢りはうめぇな
赤葦 京治
あなたの下の名前さん、そんなクズでしたっけ
木葉きば あなたの下の名前
嫌?



本当に……なんてお礼しようかな。






赤葦 京治
いえ。好きですよ笑
木葉きば あなたの下の名前
……ふふっ。





私はどうしたらいいのかな。








~木葉side~





くっそ……さっきの2人気になりすぎて。




女子
そうだ、今度部活OFFの時でいいんでうち来てくださいよ
木葉このは 秋紀
……は?
女子
お出かけってなると部活の疲れもあるかもですし、せっかくのOFFならゆっくり出来る場所がいいかなと!!!
女子
私、お菓子作りよくするって話しましたよね?
その日ケーキ作りたいです!!!
木葉このは 秋紀
いや…家はさすがに
女子
もちろん2人きりじゃないです
お母さんいると思います
木葉このは 秋紀
いや、そ~いう問題じゃないだろ?
木葉このは 秋紀
軽々と男あげんな。危ねぇよ
女子
軽々とじゃないです
女子
本気で好きな相手じゃないとしませんこんなこと
木葉このは 秋紀
………でも家はさすがに無理だ
女子
……分かりました。


この1年が本気なのも分かってる。



分かりきってる……けど…俺はこいつを好きじゃない。


もちろん後輩としては好きだ。けど…そ~いうめんでは違う。




俺が1年の時好きだった子にも今日会った。

前よりもクソ可愛くなってた。


けど……好きかって聞かれたらなんか……ちげぇ。





分かんねぇ……。






木葉このは 秋紀
…………好き…ってなんだよ………
女子
…………ぇ?










キバ『え~、コノハは馬鹿ですか~?wwほらほら早くしなよ~ww』










キバ『ねぇwwほんとにバカ?wwアホすぎて涙出てきたんだけどww』








キバ『あ~。あのさぁそれ貸して~』









キバ『うわ、やっべ。これやらかした……ま、お前のせいにすればいっか!!』











キバ『コイツと一緒にしないで??私が可哀想~♡w』












木葉このは 秋紀
_________ . . . ぇ   ?











「好きってなんだ」と言葉にした瞬間、頭を過ったのはアイツだった。










女子
木葉先輩……、?





女子
ごめ…なさッ…、、ぃ、嫌な思いさせちゃっ……
木葉このは 秋紀
いや……、これお前じゃないから、
女子
でも……でも、木葉先輩泣いて……ッ、すみませっ、ん、




途端、この子は離れて、慌て始めた。





木葉このは 秋紀
ほんと、これはお前のせいじゃないから……、
木葉このは 秋紀
謝んないで、笑
女子
でも……、、でも、
女子
わ、私のせいじゃないならなんで…………




なんで……だろうな。






いや、分かってる。









あなたの下の名前が、赤葦の隣に並んでたからだ。






あの時と同じ感覚だ。空き教室で赤葦とあなたの下の名前が2人で……話してた時の、あの感覚と。










女子
(どうしよう……どうしたらっ、、、………………ぁ…)





前は曖昧な気持ちで攻めたりしたくないとか言ってたけど


そんなの俺がビビってただけだ。分かってる。


赤葦の方がきっと……。









けど、














あなたの下の名前が赤葦の隣になんのは嫌だ。












木葉このは 秋紀
…………ぁ、ごめ、時間だ。皆のとこ戻 ______ ぇ、?






女子
ヒクッ……ッッ、、ウグッ…





木葉きば あなたの下の名前
あんた、なに可愛い子泣かせてんの???






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