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第1話

プロローグ
696
2020/07/12 13:00
神崎 ミカサ
神崎 ミカサ
…ここは、どこ…?
薄暗い道を、壁をつたいながら歩いていく。
心臓の鼓動が鳴り止まない。
色々なところから出血しているのだろう。
頭が、腕が、脚が痛い。
────この道はいつまで続くのだろうか。
────光は見えるのだろうか。
────希望が見えないこの道を進んでいく意味なんて、あるのだろうか。






その時私は、これまでの記憶が無いことに気づいた。
なぜここにいるのか、なぜ傷だらけなのか。
そして──────





































私は誰なのだろうか。

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