第7話

ナナ
33
2020/11/14 13:04
気づいたら 私は 眠っていた
起きると 母親が 待っていた
そして また 父親が カラオケ店に 押しかけてきた
あなた

わぁ!

父
ごめんごめん、びっくりさせた。一緒に歌が歌いたくて!
・・・へ。
あなた

いいよ。

母
一緒に歌いましょ!
みんな
イェーイ!
あなた

^_^

それからみんなで仲良く歌った。だけど、1人、悲しみの気持ちを持っている人がいた。
ナナside
 あなたと私たちが過去にタイムスリップしたことで、父親は優しくなった。父親は優しくなってしまった・・・喜ばなきゃいけないことなんだろうけど、私はどうしても喜ぶことができない。私は厳しい父親に耐えるために生まれた。父親が優しくなることは、つまり、


































私がいらなくなるってことだ。
行こう。遠くへ。出来るだけ。
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父
ナナちゃんは、来ないのか?
あなた

あ!呼ぶね。

ナナ・・・お父さんが優しくなった今、存在自体が消えたのかな?でも、そんなわけないか。お父さんが呼んでるんだもん。
ナナー!あれ、いない。ナナー!どこいった?
ピッタ
ピッタ
あなた!
うん?
ピッタ
ピッタ
ナナから、手紙じゃ。読むのじゃ。
うーん。
“あなた達へ
 然様ならば、失礼します。(さようならという意味)もう、私は要らない。だから、私は、ここから消える。身も心も、綺麗にして戻ってくる。”
え。
また、涙が頬をつたう。
ギュッ
誰かにハグされた。
ライ
ライ
あなた。
ライ・・・
あなた

ごめん。そろそろ、帰ろう。

母
うん。車の鍵渡しとくから、先行ってて!
あなた

うん。

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車内(脳内)
あなた

ナナ・・・

ルナ
ルナ
ナナさん・・・
クリ
クリ
ナナ先輩・・・
マイ
マイ
ナナ先輩・・・
アオカ
アオカ
ナナさん・・・
ピッタ
ピッタ
ナナくん・・・
ライ
ライ
ナナさん・・・
それからしばらく、みんな黙り込んでしまった。
それから初めに口を開けたのは、ルナだった。
ルナ
ルナ
本当に、戻って来るのかな・・・
アオカ
アオカ
これから私達、どうしていけばいいの?
ライ
ライ
じゃあ、この気持ちを、何かにしよう。
みんな
うん。
あなた

うん。

みんながそういうと、遠くから声が聞こえてきた。
マルナ
マルナ
ナナ様・・・
不思議なことに、この声が聞こえると同時に私たちの心は軽くなったんだ。
そして、私は自覚した。
あなた

新人格だ。

みんな
え!
あなた

初めまして!あなたです!出てきてください!

マルナ
マルナ
マルナよ。ナナ様を慕っているの。
みんな
よ、よろしくね・・・

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