ピッタの若い頃の話。ピッタには彼女、りんがいた。
本名米谷りん。今日はデート。
到着
受け取り
このアイスクリームは、持つ人によって葡萄の紫の濃さが変わり、2人の恋愛運を暗示してくれると。
アイスクリームは・・・濃い紫。
今思えば、この「濃すぎる紫」が僕と彼女の恋を示していたのかもしれない。もう、黒にも近かったかもしれない。この紫・・・
ちなみに、色で美味しさは変わらないようだ。
次は遊園地に行く。
ヒュー!
終わった。
トイレを出て、手を洗う途中、大きな声と音がした。
「危ない!」
ガシャンガシャン!
「キャー!!!」
りんの声。急いで外に出た。
すると、血だらけのりんが地面に倒れていた。工事中のエリアが崩れ落ち、りんに当たったようだ。
「おはよ!」
「いい天気!」
そんなことを言うりんを思い出す。
涙が、溢れる。
向こうの方で、救急車が鳴っている。来た!りんを、救ってもらうんだ!
ピッタは本当は正田尊という名前だが、苗字の「正」→ぴったんこ→ぴった→ピッタという経緯でニックネームがついた。
そしてりんは連れて行かれた。ピッタもついてった。
病院
そして、ピッタはじいさんになるまで悲しんだ。そして、神が現れ、ピッタをあなたの元に連れて行った。
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ちょっとお知らせ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。