地面に川で溺れてた人を引き上げて肩で息をする敦。
人から物を盗もうと考えてたのに…
反対に人助けの為に辛うじて残っていた体力全て消耗してしまった…
これはもう、行き倒れ確定だ…
敦が恐る恐る倒れた人を見ると目が冷めてむっくりと体を起こした。
地面でボケーッと座っている人は如何にもあなたが朝普通に会話していた人物であった。
敦は顔を引きつって逃げ腰になっていた。
今ちぇっって言った!この人!?
太宰がのっそり立ち上がった。
長外套や、髪から滴る雫がポタポタと垂れる。
不愉快そうに顔を顰める太宰に対し、
敦は何で怒られてるの?とでも伺える顔をしていた。
間髪入れないで誰かの腹の虫が大きく鳴いた。
敦からだった。
かなり前から我慢していた咳が酷くでた。
我慢は良くないらしい。
何故自室に居ないのかを問わずに濡れた格好で抱き締める太宰。
片手を太宰のみぞおちに力を入れ、
片手を手で口元を隠すようにする体制になった。
仕方なくあなたから離れた太宰。
同時に向こう岸から大声が聞こえた
何かいい案を思い付いたのか笑顔で敦の方をむく。
何をいえばいいのか分からないあなたは考えるポーズをした。
何か思い付いたのかハッと笑顔になって敦の方を向いた。
考えた末──
此処は普通、国木田に向けるものだが太宰に向けられていた。
太宰はえっ?とでも言ってるような顔をしていた。
ただけではなく、皆揃って同じ顔をしてた。
訪れる沈黙。
川の流れの音が聞こえるだけ。
敦の哀れな目の中に映るあなたの姿は一体どれほどなものだったのだろうか。
向こうの川岸にいる国木田に態と聞かせる様に大声で言った。
すると国木田は…
〝いや、そうだった。俺は太宰の先輩だ。も、もしかすれば俺の教育の仕方が良くないからこんな奴に育ったのか!!?〟
〝仕方ない。ここは【太宰育成計画】を練らねば〟
こうして国木田の理想の先輩を演じたのが間違いであったらしく、2人がツボにドハマりし、かれこれその状態が4分も続いたという。
その間、国木田が叫びながら何かを言っていたが、2人の耳の中には入ってない。
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( ˙-˙ )
“〇| ̄|_
(いないと思うけど)楽しみにして下さっている方々様、こんにちは!駄作者で御座います。
この度は…ほんとに毎回謝ってすみませんなのですが、前回の投稿から早くも3年……。
気付けば高校生活もあっという間。
気付けばプリ小説を開かなくなった。
毎回お気に入り登録してくださると、通知バーに来るんですよ。
その度にやらねば、作らねば…
でも現実はそう簡単に行かなくて…
ほんとに言い訳しか言ってなくてすみません…
でも3年経った今でも文スト愛は変わっておりませぬぅううううう!!!!!!!!!!
いつまでも童心心を忘れぬ駄作者で御座います〜!!!!!!!!!!
安心できるのはこの上記2点だけで…
でもできるだけ合間を縫って投稿出来たらなと思っております…
不定期なのですが、これでもいいのなら是非ともこれからも応援宜しくお願い致します。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!