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第8話

人生万事塞翁が虎 その2&作者から
485
2021/06/19 21:32
地面に川で溺れてた人を引き上げて肩で息をする敦。

人から物を盗もうと考えてたのに…

反対に人助けの為に辛うじて残っていた体力全て消耗してしまった…

これはもう、行き倒れ確定だ…
敦が恐る恐る倒れた人を見ると目が冷めてむっくりと体を起こした。
中島 敦
中島 敦
うっ!?
あなた

えっちょ…(気持ち悪いなんて言えない)

地面でボケーッと座っている人は如何にもあなたが朝普通に会話していた人物であった。

敦は顔を引きつって逃げ腰になっていた。
太宰 治
太宰 治
助かったか…
太宰 治
太宰 治
ちぇっ!
中島 敦
中島 敦
ちぇっ!?
今ちぇっって言った!この人!?
太宰がのっそり立ち上がった。

長外套コートや、髪から滴る雫がポタポタと垂れる。
太宰 治
太宰 治
君かい?私の入水を邪魔したのは
中島 敦
中島 敦
否、僕は助けようとしただけで…
中島 敦
中島 敦
えっ?入水!?
太宰 治
太宰 治
知らんかね、入水。自 殺だよ
中島 敦
中島 敦
じ、自 殺!?
太宰 治
太宰 治
そう!私は自 殺をしようとしていたのだ!
太宰 治
太宰 治
それなのに君が余計な事を…
中島 敦
中島 敦
えぇ…?
不愉快そうに顔を顰める太宰に対し、

敦は何で怒られてるの?とでも伺える顔をしていた。
太宰 治
太宰 治
とは言え、人に迷惑をかけないクリーンな自 殺が私の信条だ。だのに君に迷惑をかけた時点でこちらの落ち度。何かお詫びでも
間髪入れないで誰かの腹の虫が大きく鳴いた。

敦からだった。

太宰 治
太宰 治
おや?空腹なのかい?少年
中島 敦
中島 敦
実は…ここ数実何も食べてなくて…
あなた

ゲホッ…ゲホッ!ウゲッ…

かなり前から我慢していた咳が酷くでた。

我慢は良くないらしい。
太宰 治
太宰 治
おぉ~あなたさん~♪
何故自室に居ないのかを問わずに濡れた格好で抱き締める太宰。

片手を太宰のみぞおちに力を入れ、

片手を手で口元を隠すようにする体制になった。
あなた

太宰さん…ゲホッ此方にこられてはこま…ります…

太宰 治
太宰 治
いいじゃないですか~これも一種の自 殺法ですから~♪
あなた

だぁかぁらぁ!

中島 敦
中島 敦
も、若しかしてあなたちゃんが探していた人って…
あなた

そうだよ

太宰 治
太宰 治
いつの間にか名前教えたんですか?駄目ですよ?見知らぬ人に呑気に話しては
あなた

分かったから…離れて…ゲホッゲホッ…

仕方なくあなたから離れた太宰。
中島 敦
中島 敦
あの…お二人はどの様な関係ですか?
太宰 治
太宰 治
それはね
同時に向こう岸から大声が聞こえた
国木田 独歩
国木田 独歩
こんな所におったか唐変木ッ!!!!!!
太宰 治
太宰 治
おぉ!国木田くん~♪ご苦労さま~
国木田 独歩
国木田 独歩
何がご苦労さまだ!苦労は全てお前のせいだこの自殺者愛好家マニア
国木田 独歩
国木田 独歩
お前はどれだけ俺の予定を見出せば気が済むんだ!お陰であなたと逸れてしまった!
太宰 治
太宰 治
ここに居るよ~
国木田 独歩
国木田 独歩
なっ…それは兎も角!
太宰 治
太宰 治
そうだ~♪
何かいい案を思い付いたのか笑顔で敦の方をむく。
太宰 治
太宰 治
彼は仕事の同僚なのだ、彼に奢ってもらえばいい!
国木田 独歩
国木田 独歩
人の話聞けよ!あなたも何か言ってやれ!
あなた

そんな急に言われましても…

何をいえばいいのか分からないあなたは考えるポーズをした。

何か思い付いたのかハッと笑顔になって敦の方を向いた。

考えた末──
あなた

私が奢るよ!!!!!!

中島 敦
中島 敦
えっ💦
国木田 独歩
国木田 独歩
違うだろッ!太宰に対してだ!
あなた

もうわかんない!お手本どうぞ!
ハイッ!!!!!!

此処は普通、国木田に向けるものだが太宰に向けられていた。

太宰はえっ?とでも言ってるような顔をしていた。

ただけではなく、皆揃って同じ顔をしてた。
訪れる沈黙。

川の流れの音が聞こえるだけ。
太宰 治
太宰 治
なんで私に振るの…???
あなた

え?だって何にも言ってないじゃないですか

中島 敦
中島 敦
あなたさん……
敦の哀れな目の中に映るあなたの姿は一体どれほどなものだったのだろうか。
あなた

と、取り敢えず何か敦くんに対して何か言ってやってください!!!!!!このままじゃ私国木田さんにボコられる…

太宰 治
太宰 治
えっ!!!?!?あの国木田くんが私の大事な大事なあなたさんに傷付けるの!!!?!?え!普通に許せないんだけども〜????国木田くん〜????(大声)
向こうの川岸にいる国木田に態と聞かせる様に大声で言った。

すると国木田は…
国木田 独歩
国木田 独歩
だァ〜まァ〜れェ〜!!!!!!この唐変木ッ!!!!!!
国木田 独歩
国木田 独歩
俺が何もしていない女性を有無なく傷付けるかアアアアア!!!!!!
太宰 治
太宰 治
グスッ…私はいつまで国木田くんに唐変木と言われなければならないのだ…グスッ…
太宰 治
太宰 治
これってもうイジメみたいなものじゃない?ねっ♪あなたさん♪
国木田 独歩
国木田 独歩
もうなんでもいいから早くこっちに来い!
お前がそこでチンタラしているお陰で4分28秒も俺の予定が狂ってしまったでは無いか!!!!!!
国木田 独歩
国木田 独歩
さっさとその少年を連れて来い!飯でもなんでも奢ってやる・・・・・
あなた

お〜!国木田さん太っ腹〜♪

太宰 治
太宰 治
序に私たちの分も奢ってくれないかい〜??センパイ♪
国木田 独歩
国木田 独歩
誰がいつお前の先輩等に──
〝いや、そうだった。俺は太宰の先輩だ。も、もしかすれば俺の教育の仕方が良くないからこんな奴に育ったのか!!?〟

〝仕方ない。ここは【太宰育成計画】を練らねば〟
国木田 独歩
国木田 独歩
ゴホン……もうなんでもいいから早く来なさい!がなんでも奢ってやるから!!!!!!
太宰 治
太宰 治
………私?????
あなた

ワタシ………ワタシ………

太宰 治
太宰 治
ブッハッハッハッハッハ!!!!!!
あなた

アッハハハハハハハハハハハハ!!!!!!

太宰 治
太宰 治
く、国木田くんが…わ、私ってアハハハハハハッハハハハww
あなた

ちょっ、これは笑わざるを得ない…ですギャッハハハハハww

中島 敦
中島 敦
え、えぇ…(困惑)
こうして国木田の理想の先輩を演じたのが間違いであったらしく、2人がツボにドハマりし、かれこれその状態が4分も続いたという。

その間、国木田が叫びながら何かを言っていたが、2人の耳の中には入ってない。






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( ˙-˙ )


“〇| ̄|_


(いないと思うけど)楽しみにして下さっている方々様、こんにちは!駄作者で御座います。

この度は…ほんとに毎回謝ってすみませんなのですが、前回の投稿から早くも3年……。

気付けば高校生活もあっという間。
気付けばプリ小説を開かなくなった。

毎回お気に入り登録してくださると、通知バーに来るんですよ。
その度にやらねば、作らねば…
でも現実はそう簡単に行かなくて…
ほんとに言い訳しか言ってなくてすみません…

でも3年経った今でも文スト愛は変わっておりませぬぅううううう!!!!!!!!!!
いつまでも童心心を忘れぬ駄作者で御座います〜!!!!!!!!!!

安心できるのはこの上記2点だけで…
でもできるだけ合間を縫って投稿出来たらなと思っております…
不定期なのですが、これでもいいのなら是非ともこれからも応援宜しくお願い致します。

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