第93話

寄り添い、寄り添われ 💚
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2023/01/19 10:00
あの日に戻りたい




そう思ったのは正直今日だけじゃない




自分でも前より性格が悪くなったし、口も悪くなったと思う




原因は多分1ヶ月前のロケ中にお笑い芸人から言われたゲスな一言がきっかけやと思う



それから俺は傷つかないために自己防衛ばかりするようになった






ある日そいつが他の番組のレギュラーから外されてるのを見て




もっと最悪な目に遭えばいいと思って心の中で笑った



その事をある日大ちゃんと飲んでた時に言ったら



はっすん、あんた変わったで


流星はそれでええって言ってんの?って心配された




いつから俺はこんな人間になったんやろ





こんなんじゃいつか……










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大橋「りゅうちぇ〜ヒックッもっとのむぅの〜」




大西「大橋くん酔いすぎ!水飲んでって!」




大橋「えーねん!

   俺は流星がおってくれたらそれで…」





バタンッ





大西「あ、寝ちゃった…」




ここ最近ずっとこんな日々が続いてる



帰ってきてもすぐ飲んで酔っ払って寝ての繰り返し


なんかあったん?って聞いても酔っ払ってるからまともに話もできやんし



ついこないだ大ちゃんと丈くんに呼び出されて大橋くんの様子について聞かれた



正直、僕は何も言えなかった



なにも言ってくれないから



ただお酒飲んで僕にベタベタ甘えてくるだけで…



2人も心配してるみたいやし、、



僕が力になることはできやんの?


なんでお酒ばっか頼って僕には頼ってくれやんの?



大西「ほんま、いつか身体壊すで、、あほ……」





僕1人じゃベッドに運ぶ事はできやんからこのままソファに寝かしてブランケットをかけて僕はベッドで眠った






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大橋「んっ……」




気付けばお腹にブランケットがかけられ部屋は真っ暗になっていた





寝室を覗くと流星が1人ベッドで眠っていた





ベッドに腰掛け流星の頬をそっと撫でた




大橋「ごめんな……」




最近仕事が上手くいってなくてそれを忘れたくてお酒を飲む事が多くなった



こないだ大ちゃんと丈くんとで飲んでた時、最近酒癖悪なってない?とさらに指摘を受けた



それでも我慢できやんくて


日に日にお酒に頼らないとダメになってしまって今じゃ毎日のように飲んでしまってる


いつからお酒に頼らないとあかんくなったんやろ…


お酒を飲まないと自分の気持ちに正直になれんくて



自分が自分じゃなくなってるような感覚に恐怖を感じていた


流星とも飲まないとまともに話されへんくなった



じゃないと流星にぶつけてしまいそうで



流星に酷い事をしてしまいそうで怖かった





大橋「流星、ごめんな……」




もう2時か……



変に目が覚めてまた飲み直そうかとリビングに行こうとベッドから立ち上がった



大橋「っぇ、、」



振り返ると流星が俺の服の裾を握っていた



大橋「あ、起きてたんや…」



大西「なにが……ごめんなん?」



大橋「えっ?」



大西「さっき、ごめんって」



大橋「それは……」



大西「ちゃんと言って、じゃないともう……


   わか、れる……」
 
  
   

流星は自分の口から別れると言う言葉を目に涙を溜め苦しそうに使った




大西「この家からも出て行く……から、、」




流星の目は本気やった




大橋「お酒、ばっか飲んで…ごめん……」



大西「それは、なんでなん?」



大橋「それは…仕事でストレスが溜まって…」



大西「なんで僕に愚痴ってくれやんの?

   僕じゃ、頼りない…?」



大橋「そうじゃないっ!……流星だって仕事で疲れ
   てるのに困らせたくなかった…」



大西「なんでよ…
   僕ら今まで、付き合う前から一緒になんでも
   乗り越えてきたやん…」



大橋「でも、俺、流星に迷惑ばっかかけてるし…」



大西「大橋くんは覚えて無いかもやけど前なにわ
   男子ができたばっかの時僕、全然メンバーと
   馴染めんくて1人で楽屋の前に居った時
   声かけてくれたのは大橋くんだけやった」



大橋「っ、、それは……」



大西「あの時大橋くんが一緒に居てくれたから

   今僕がなにわ男子としてここに居れるのは大橋
   くんのおかげやねんで」



大橋「流星…グスッ俺……」



大西「もぅ、泣かんで…?大丈夫やから、な?」



大橋「流星ごめんっグスッヒックッ…ごめん…」



俺は流星に抱きついてひたすら泣き続けた



流星はまるで子供をあやすかのように背中を撫で



泣き止まない俺の唇に





キスをした





大西「ふふっ泣き止んだ笑」




いきなりの事で驚いている俺を見て可笑そうに笑う



勝手に辛いのは自分だけやと思って1人で苦しんでた



自分の事しか考えてなかった



俺のせいで流星も苦しませてたんや




大橋「りゅせ、俺っごめ……」




謝ろうとすると再び唇で口を塞がれた



大西「これ以上謝ったらもっとチューすんで」



大橋「ごめんっ」



大西「それ、わざと?」




大橋「うん、わざと、かも、、」



大西「正直でよろしい」


チュッ



大橋「流星……俺の事愛してる?」






大西「、、、今日だけやからな…愛してるで」





流星が俺の頬に手を添え長めのキスをする



俺って流星にこんなに愛されてるんや




この人を大切にしよう



うん、ただそれだけを目標にして生きていこう




流星からの照れ臭そうな愛の言葉達が嬉しくて愛おしくてベッドに流星を押し倒し俺も愛してると決意表明としてまずキスをした







end.





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タルです♪


流星の一万字インタビューまた読み返していて書きたくなりました🥲



辛い、苦しいはずなのは表面だけ見てても思うのに

でも楽しいと伝えてくれて

流星は強がり、負けず嫌いって言うけど性格だけじゃない

流星の人を喜ばせる、幸せにするアイドル精神がそうさせていて

そんな流星を一生応援していたいです


今日も流星がアイドルで居てくれている事に感謝して流星のために仕事します🧡🥲














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