第28話

グク お兄ちゃん 🔞
50,152
2020/08/31 15:00
(好き嫌いが別れるお話です。少しでも気分悪く感じた方は、Uターンすることをオススメします。)

























"ド田舎" というだけで、ここの地域の暑さは更に増している気がする。

蝉の鳴く音は朝も夜も変わらずあって、良く知らない変な鳥の鳴き声ですら日常茶飯事。




[あなた、お兄ちゃんとお留守番よろしくね]




玄関で靴を履きながら、慌てた様子。




『お兄ちゃんもいるの…?ふたりだけ、?』




私の言葉に[そーよ]とだけ言う母。

“いってきます” と笑顔を向けて家を出ていってしまった。




『………』




あの人とふたりだけだなんて、絶対に嫌だった。




棒状のバニラアイスを手に取って、ソファに移動しテレビをつける。

あの人がいると分かると、どれも面白く感じない。




階段の軋む音。嫌な予感がした。兄が来るって、そう察する。

手に持つリモコンをぎゅっと握って、アイスをしゃぶる。




「…母さんは?」




背後から兄の声。




『しごと…らしいです』

「ふーん…そ、」




「アイス食ってんの?」

『…』

小さく頷いた

「…上手い?」

『…』

また小さく頷く

まるでこの人を裂ける様に。




早く私の視界から外れてほしかった。




「舐めて食べる派なんだね」




って…。

気色悪い。




「垂れてるよ?」




いつの間にか私の隣に座っている兄。


この人に見られながら食べることに抵抗があり躊躇っていると、アイスを持つ私の手を握り自分の方に寄せてパクリとひと口齧った。




「やっぱ上手いね」




なんて笑う兄に対して私は全く笑えなくて。




『……あげます、全部。』




握られている手を自ら離した。

ここにいることでさえ窮屈に思えて外に散歩でもしに行こうと思った。こんな暑いときはクーラーの効く部屋にいたいけれど、この人と時間を共にするよりはマシだと思って。




「どこ行くの?」

『…散歩しに行ってきます、』




襖を開けようと手を差し伸べようとしたとき、背後からその手を掴まれる。




「避けてんの?」




クーラーのせいなのか、背筋がピンと凍った。




「避けてるよね、俺のこと」




いや…クーラーのせいなんかじゃない。

そんなこと とっくに分かってるのに、逃げ出せないでいる。




「その敬語も態度も、俺が本当の家族じゃないから?」




「………あぁ、あなたが俺らの本当の家族じゃないのか 笑」




“正確に言うとそうだよね?” って笑ってた。




「俺、ずっと妹が欲しかったんだよね。こーいう可愛い妹」




固まる私の顎を掴んで顔を合わせてくる。




『離して、くださぃ…』

「え?笑」

『嫌です…ッ』

「別に逃げてもいいけど、誰も拾ってくれないでしょ?それにウチの親もセコくてさ?…俺が妹を性的な目で見てるって知ってるくせに、何も口挟まないんだから。」




誰も助けてくれないとでも言いたいのだろうか、




「それに逃げたとしても俺が捕まえる。でね?次は逃げないようにって、縛り付けとく」




これだから嫌だったんだ。ふたりきりになるのは。




『いやだ、!やめてよッ!』




腕を力強く引き寄せられて、冷えた畳に押し倒される。

近付けられる顔に抵抗できなくて、唇が重なった。


嫌だ…こんなこと、嫌なのに…。


頬の両サイドを掴まれて顔の身動きが取れない。




よりによって今日、スカートを履いてしまった自分を恨んだ。

スカートに着いているベルトを外されると、それで腕を縛られて、私の頭上にある太い木の柱と繋げた。




太腿の付け根に、ゴツゴツとした指が触れているのを感じる。

脚をバタつかせて、どんどん下にいく大きな体を蹴ってみるけれど、蹴った脚を掴まれて横に広げられてしまう。




『やだ……ッ』




私の願いは届かずに力ずくで下着をとられて、アソコに顔を埋められた。

こんな兄を見たくはない。


舌を使って舐められる生ぬるい感覚に、不覚にも感じてしまう自分が嫌いだ。



下に目線をやれば、何度も顔を横に往復させる兄の姿が見える。


敏感な部分を何度も繰り返し吸われる感覚と、指が入ってくる感覚。


中でバラバラと不規則に動く指に、腰が震えた。




"ピンポーン" 家のチャイムが呑気に鳴る。玄関先に誰かがいるんだ。

それでも兄は、そのチャイム音を気にもとめず まるで始めから鳴ってなかったかの様に行為を続ける。




『あァッ…、!…ャ…ぁ』




震える腰を床に押さえつけられて、代わりに上半身が反りあがった。



履いているジャージを素早く脱ぐと、ポケットに入れていたであろう避妊具を取り出して、速やかに装着する。

まるでこうなることを予測していたみたいに準備してあった。



再び逃げる私の体を乱暴に引き寄せて、自分のモノをアソコにくっつけた。

ヌルッとする感覚が気持ち悪くて、今からこの人と繋がるのかと考えただけで涙が出てくる。




「ーーッ、アッー」




顔を天井に向けて声を出した。

“痛い”、そんな声さえ届いていない。




ゆらゆらと律動を始める兄の腰が前後する様に、私の中でもソレが前後している。




奥まで入ってギリギリで抜く。その動作が繰り返される。




「きもち…?」




余裕のなさげな声で聞いてくる兄に対して首を振った。




「俺はこんなにもきもちいのに…。…きもちよくしてあげる」




私の行動が裏目に出てしまった。
縛り付けてあったベルトを解いて解放されたかと思ってもそんなわけがなく、畳の方に顔を向ける様にして体をズラされ、後ろから兄のモノが入ってきた。




『ん"ん"ッッ!』




なんとも言えない声が出て苦しい。




ガツガツと勢いよく入ってくる感覚に、1回1回反応した。

突かれる度に体を反らして、逃げようとする。



それでも背後から肩を掴まれて、より奥に入っていく。




まともな声が出なくて、徐々にその感覚に慣れていく自分がいた。




乱れた服に露出した肌。全部この人のせいだ。




『ぁっ…あっ、ァ…ッ』




本当にこれが自分の声なのかとさえ疑う。




「ゴムしなきゃよかったな、……」




そんな兄の言葉に驚いている暇はなかった。




私が膣中をビクビクと震わせている間も容赦なかった。




行為が終わって淫らな姿のまま畳に寝転がる私の頭を撫でて兄はこう言った。









「嫌がる姿も可愛かった」



















END.


(NEXT→JIMIN)

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